生協社会論

2021年度講座

開講期間
2021年4月13日~2021年7月20日(全14回)
会  場
大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)

科目内容(「講義名」をクリックすると終了した講義の概要がご覧になれます)

No. 講義名 講義日 講義概要
1 グローバル化する社会と
協同の役割を考える
2021年4月13日 講座全体のオリエンテーションの位置づけの講義。生協や協同組合のルーツにも遡りつつ、グローバル化する現代社会における世界や日本の生協・協同組合の役割について考える。
2 消費者力を高める 2021年4月20日 成人年齢の20歳から18歳への引き下げ(2022年4月~)により、若者の消費者被害の増加が懸念されている。消費者問題の最近の動向や若者の被害の実態を紹介し、消費者力を高める方法について考える。
3 学生生活を取り巻くリスクを考える 2021年4月27日 身近な生活の中に潜む、大学生が被害者にも加害者にもなり得る様々なリスクの実態を紹介し、それらのトラブルを未然に防ぐ対策も考える。
4 ライフプランニングの
必要性を考える
2021年5月11日 人生100年時代では、ライフプランを考えるかどうかで大きな違いがでてくる。この講義では、ライフプランニングの基本的な考え方について学び、生活を支えるベースとなる社会保険について理解を深める。新社会人としてスタートする前に、暮らし方や家計について考えることで、これから先の生活設計に役立てる。
5 健康をめぐって
-予防・つながり・格差の観点から
2021年5月18日 新型コロナウイルス感染症の拡大は、人々の健康や感染症予防の考え方に大きな影響を及ぼしている。どの年代の人々にとっても健康づくりの重要性が増す中、健康の社会的決定要因に関する知見を紹介し、新たな健康観の下での健康づくりのあり方について考える。
6 食の安全・安心を考える 2021年5月25日 食の安全・安心に対する関心は高い。食の安全に関して「不安を感じる事柄」の分類を試みた後、リスクアナリシス(リスク分析)などの考え方を紹介し、日常生活で気をつけたい食の安全・安心に関する問題についても考える。
7 平和を考える 2021年6月1日 核兵器の使用や製造全てを禁止する国際条約である核兵器禁止条約が2021年1月に発効を迎える。コロナ禍で延期となった核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議とともに、核をめぐる情勢や世界各国の立場が注目される。第二次世界大戦を体験した世代が高齢化する中、世代間の継承にも焦点を当てつつ、平和な社会をつくるために「私たち一人ひとりにできること」を生協の取り組みも通して考える。
8 地球環境問題に取り組む 2021年6月8日 地球環境問題の中から気候変動と生物多様性の危機をとり上げ、生協のSDGs行動宣言や環境政策、多様な実践事例も紹介しながら「私たち一人ひとりにできること」を考える。
9 エシカル消費とコープ商品 2021年6月15日 SDGsの目標12には「つくる責任 つかう責任」が掲げられている。時に産地の社会課題に向き合いつつ「つくる責任」と「つかう責任」の好循環を図るなど、消費を通してSDGsの達成をめざす生協のコープ商品開発を歴史的経過も含めて解説し、エシカル消費について考える。
10 子育て支援のあり方を考える 2021年6月22日 共働き世帯が増加する中、「子育てが不安でつらい」と言われる現在の日本社会。子ども子育て支援新制度の開始(2015年)を受けた生協の事業・活動での実践事例から、子育て支援のあり方について考える。
11 誰もが安心してくらせる
地域社会を考える
2021年6月29日 人口減少や少子高齢化、格差社会の進行に加えてコロナ禍で地域社会が抱える諸課題が悪化の兆しさえ見せる中、地方自治体との見守り協定や包括連携協定の締結をはじめとして、生協は地域の諸団体とともに社会的なセーフティーネットの構築に取り組んでいる。これらの実践事例から、誰もが安心してくらせる地域社会のあり方について考える。
12 生活協同組合の防災・
災害の取り組み
2021年7月6日 東日本大震災から10年目にあたる2021年。震災をはじめとする自然災害時に、生協を含む市民社会が自発的に展開してきた復旧・復興活動の経験も踏まえながら、東京でも今後想定される災害に備えた対策や防災・減災に向けて私たちができることを考える。
13 変わる大学生活を考える 2021年7月13日 大学生協は、学生の意識と行動調査を長年続けている。調査結果をもとに最近の大学生をめぐる諸問題をとり上げ、大学生活を充実したものにするために大学生協が行っている営利企業とも公共とも異なる協同組合ならではの問題解決へのアプローチを紹介する。
14 生協の現在と未来 2021年7月20日 講座全体のまとめの位置づけの講義。生協の現在の立ち位置をふり返りつつ2030年に向けた未来像を紹介し、現在の社会が抱える諸問題を克服する上で生協が「非営利組織としての特質を活かしてどのような貢献できるのか」を考える。