第12回講義概要「生活協同組合の防災・災害の取り組み」
- ○ 開催日時
- 2021年7月6日(火)15:00~16:30
- ○ 開催会場
- 大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ
栗田 克紀(東京都生活協同組合連合会 会員支援・地域連携推進部長)
「生活協同組合の防災・災害の取り組み」
概要
第12回講義の講師は、東京都生活協同組合連合会(東京都生協連)の栗田さんです。自然災害に際して生協が他組織との連携で実施してきた復旧・復興支援および防災・減災の取り組み、今後の発災時における生協の諸資源の活用などについて、2021年7月に熱海で発生した土石流の事例もとり上げながら講義をしていただきました。
受講生の受けとめ
学生たちが今回の講義後に提出したレポートの一部を、抜粋して紹介します。
Q 生活協同組合(団体)のどのようなところに興味や関心を持ちましたか?
または持てませんでしたか?
Aさん
災害が起きたときに、全国の生協が連携して支援に動いているということに興味・関心を持ちました。現地での受援ニーズを的確に把握し、情報を伝え、支援しているということがとても被災者想いだと感じました。
Bさん
いざという場合に備えて生協は災害支援のボランティア活動もしていて幅広くて色んなパターンの災害に対して対応してすごいと思った。
Q この講義のポイントは、どこにあったと思いますか?
Cさん
日本は地震多発国であり、災害も頻発していますが、賀川豊彦さんの過去の取り組みが現在の生協に影響を与え、災害の状況の中で生協の支援活動がより強化されていったのだと思いました。また、様々なボランティア団体の連携が現地の状況を左右し、人々の安全安心に繋がっていくのだと深く感じました。そして、生協の組織の多様さを知り、これらの組織が1つの課題に取り組むことで解決へと導いているのだと感じました。
Dさん
阪神・淡路大震災の際、コープこうべ本部の建物が全壊したとあったのですが、その時にその生協の支援だけでなく、各自治体の支援にも取り組んでいたことが、なかなかできることではないと思いました。また、三宅島噴火の際には都内の生協が連携して支援したということから、生協内のつながりも強いなと思いました。使えるものは使う、またできることがする、という協力の精神が本当に強い企業であると感じました。簡易トイレの使い方、初めて知りました。液体が固まるのもすごいなと思います。絶対忘れないようにしようと思います。
Q この講義や生活協同組合(団体)に対する意見・感想を書いてください。
Eさん
ビデオで実際に被災地支援を行っている場面を見て、生協は本当に組合員を大切にしている団体だと思いました。その地域を助けるために県をまたいで支援に駆けつけるなど、全国の生協同士の連携もしっかりしていて、思いやりと団結力があるなと感心しました。私自身、実際に被災したことはありませんが、災害時にこのように支援を行ってくれている人がいるということを知り、感謝していかなければいけないと感じました。
Fさん
国がつくっているシミュレーション動画を見た時、率直に怖いと感じました。私は地元が静岡で、これまで大きな地震を受けたことはありません。しかし、ずっと来ると言われている南海トラフがあります。もし、それが来てしまった場合、動画のようなことが他人事ではなくなると考えると、とても恐ろしいです。正直、東日本大震災の時も、寄付やできることはしましたが、どこかで実感がないと感じていました。しかし、自分に置きかえた時、1人では生きていけないし、被害が少なかった地域の方々の支援や言葉が生活する糧になると思うので、生協の助け合いの精神を見習って、これから行動し、寄り添う気持ちも大切にしようと考えました。