第11回講義概要「誰もが安心してくらせる地域社会を考える」
- ○ 開催日時
- 2021年6月29日(火)15:00~16:30
- ○ 開催会場
- 大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ
伴 資之(日本生活協同組合連合会 社会・地域活動推進部)
「誰もが安心してくらせる地域社会を考える」
概要
第11回講義の講師は、日本生活協同組合連合会(日本生協連)の伴さんです。日本の地域社会が抱える諸課題、生協が行っている見守り活動や地域における連携事例、子どもの貧困・居場所づくりやコロナ禍での取り組み事例などについて講義をしていただきました。
受講生の受けとめ
学生たちが今回の講義後に提出したレポートの一部を、抜粋して紹介します。
Q 生活協同組合(団体)のどのようなところに興味や関心を持ちましたか?
または持てませんでしたか?
Aさん
自治体と協力した地域見守り活動がすばらしいと思いました。特に、高齢者の方々が増えている中で、このような取り組みが行われていることで孤独を感じる方が減ったり、地域の活性化につながると感じました。
Bさん
「安心してくらせる社会」のために多様な社会課題に対して生協では地域や人々と連携協力して事業を展開していることに関心を持ちました。
Q この講義のポイントは、どこにあったと思いますか?
Cさん
子どもの貧困問題を解決するために、行政や地域のNPOなどと連携して学習支援や食支援を行っているということだと思います。学習会を通じて、子どもの貧困問題に関心を持つ人を増やし、地域で支え合えるように活動をしているので、今後も貧困が減っていくのだろうと思うし、支援も広がっていったらいいと感じました。
Dさん
日本のこれからの地域社会と課題の中では、日本の人口減少から少子高齢化が進み、単身世帯の増加など、課題も様々で簡単には解決できなくなってきていることに危機感を覚えました。しかし、このような課題に対して生協ではそれぞれの課題に対応した支援活動を行っていることを知り、安全安心や課題解決に努めることの大切さを実感できました。生協の活動によって私たちがいかに支えられているかを知るととともに、社会貢献の素晴らしさを改めて考える機会になりました。
Q この講義や生活協同組合(団体)に対する意見・感想を書いてください。
Eさん
今回の講義を聞き、生協での活動をより詳しく知ることができ、直接的な支援は勿論、積極的に支援の輪を広げる活動も行っているのだと勉強になりました。生協の事業があることで人々の生活が安定し豊かさや人と人との繋がりに発展しているのだと思いました。そして、被災地に食品を寄付したり、ボランティア活動を通して生まれる人との繋がりには思いやる気持ちや他にはない人の温かさがあり、私も何か人や社会に役立つ行動をしていきたいと思いました。
Fさん
毎回違う講師の方から違うテーマについて学んでいるが、同じワードが何回も出てくることに気がついた。これは、社会の課題が複雑に絡み合っているからだと考えた。コロナの影響で非対面化が進んでいるが、見守りができるという点は対面ならではだと思った。ならコープと「かわかみらいふ」の取り組みは、地域の雇用を生むだけでなく、地域のことを熟知した人が配達できるため、一石二鳥の素晴らしい取り組みだと感じた。相対的貧困は住む地域によって基準が変わると思った。日本は、支援されることを恥ずかしいと感じる人が多いと思われる。貧しくても周りに助けを求められない人が多い。助けを求めることはけっして恥ずべきことではないという考えをもつことが重要だ。