第10回講義概要「子育て支援のあり方を考える」
- ○ 開催日時
- 2021年6月22日(火)15:00~16:30
- ○ 開催会場
- 大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ
若松 恵子(生活クラブ生活協同組合・東京 たすけあいネットワーク事業部事業管理課 課長)
「子育て支援のあり方を考える」
概要
第10回講義の講師は、生活クラブ生活協同組合・東京(生活クラブ東京)の若松さんです。日本の子育ての現状、2015年度にスタートした子ども子育て支援新制度の概要、生活クラブ東京の子育て支援の取り組み(組合員活動、エッコロたすけあい制度、5つの保育園の運営、5か所の子育て広場ぶらんこ)などについて講義をしていただきました。
受講生の受けとめ
学生たちが今回の講義後に提出したレポートの一部を、抜粋して紹介します。
Q 生活協同組合(団体)のどのようなところに興味や関心を持ちましたか?
または持てませんでしたか?
Aさん
日本の子育てと暮らしの問題について、生協では社会全体で支え合う支援事業を行っていることを知り、関心を持ちました。子育てにおいて地域のニーズに合わせた多様な保育の場を提供しているのだと思いました。
Bさん
暮らしと地域に強い、という言葉が非常に安心できると思いました。他人事ではなく、助け合いの精神を大切にしていることや話し合って支援をしているということが新米ママにとってどれほど支えになるか…と感動しました。
Q この講義のポイントは、どこにあったと思いますか?
Cさん
地域の実情に合わせて子育て支援事業を行っているということだと思います。それぞれの区市町村でやはり暮らしのリズムや日常生活における便利・不便さは変わってくると思うので、このような事業があると子育てがしやすくなるし、それぞれの夫婦の子育ての仕方に合った地域を選ぶことができるようになるのではないかと感じました。また、組合員活動による子育て支援があることにより、子育てに悩む親の不安も解消することができるのだろうと思いました。
Dさん
集まって交流できる、ということがかなり重要かと思います。コロナでオンラインになっているとは言っても、同じような状況の人や先輩ママとつながりを持てていることがとても有難いかと感じます。私ももし子どもを持つことができたら、ぜひ生活クラブさんにお世話になりたいと思いました。また、生活クラブさんの子どもだけでなく親のこともしっかり考えている事業、というのが良いと思いました。子どもが第1なのはそうなのですが、親の気力が無くなってしまってはどうしようもないので、仲間づくりができることや子育て時間を豊かにする等の考えは素晴らしいと思います。
Q この講義や生活協同組合(団体)に対する意見・感想を書いてください。
Eさん
子育てについて、現在どんなことが行われているのか良く知ることができた。私の地元でも様々な取り組みが行われていることは知っていたが、生協の取り組みは、親だけでなく子供の成長にもつながっていることを知り、取り組みが多くの人に伝わって、少しでも大変な子育てから解放されてほしいと感じた。協同組合が、地域づくりに大きく貢献していることが良くわかり、子供と高齢者のつながりなど、世代間でのつながりも強めていることがすばらしいと思った。
Fさん
今回の講義は自分が将来どのように子育てをしていくのかを考える良い機会になりました。自治体だけでなく、生活クラブのような団体も子育てについて考え、子育て世代の気持ちや考えに寄り添うことで、子育てのしやすさが良い方向に変わっていっているのだろうと感じました。女性の社会進出が進むなど、何か妥協をしなくてもいい環境が出来ている中、やはり両立が難しくなってくると思います。今回の講義でたくさんの支援や取り組みがあることが分かったので、それがもっと子育て世代に伝わればいいなと感じました。