知の市場

第9回講義概要「エシカル消費とコープ商品」

○ 開催日時
2021年6月15日(火)15:00~16:30
○ 開催会場
大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ

中川 祥子(日本生活協同組合連合会 マーケティング部)
「エシカル消費とコープ商品」

概要

 第9回講義の講師は、日本生活協同組合連合会(日本生協連)の中川さんです。CO・OP商品開発の歴史、エシカル消費に関するCO・OP商品のさまざまな取り組み、「コープサステナブル」シリーズなどについて講義をしていただきました。

受講生の受けとめ

 学生たちが今回の講義後に提出したレポートの一部を、抜粋して紹介します。

Q 生活協同組合(団体)のどのようなところに興味や関心を持ちましたか?
または持てませんでしたか?

Aさん
生協によるCO・OP商品の開発の歴史。それぞれの時代で、次の世代で必要になる考え方に合わせて開発が行われていると感じた。

Bさん
CO・OP商品は1960年代から暮らしを支え、より安価で安全性を重視したものの開発に努めてきたのだと知りました。CO・OP商品には組合員の想いが強く込められ、歴史が長いことに関心を持ちました。

Q この講義のポイントは、どこにあったと思いますか?

Cさん
CO・OP商品を作る際に、自然の資源に配慮していることだと思います。世界中の自然環境が今どのような状況に置かれているのかをしっかり把握しており、どのように資源を利用(再利用)したら良いかを考えていることが資源を守ることにつながっているのだと感じました。

Dさん
CO・OP商品は2000年代に全国共同開発が始まり、品質や美味しさを意識したものなど多様な商品を生み出し、エシカル消費の大切さを考えてきたのだと知りました。商品を提供する側と消費する側が社会や環境、未来に大きな影響を与え、それぞれに責任があることを深く実感できました。環境に配慮するなど、社会の課題の解決に向けた取り組みをCO・OP商品では実践し、持続可能な生産が地球保全に繋がっているのだと思いました。

Q この講義や生活協同組合(団体)に対する意見・感想はありますか?

Eさん
CO・OP商品は、日本の生協組合員だけでなく世界とも繋がっているということが分かりました。自然保護や飢餓に苦しむ子どもたちへの支援など、生協の商品を買うだけで出来ることがあるということを知りました。ひとりひとり出来ることは多くありませんが、小さなことの積み重ねが結果的に大きな支援に繋がります。この取り組みがより多くの人に伝わればいいなと感じました。

Fさん
ラベルのないシールのみのペットボトルは初めて知りました。生協ほど利用者や環境を第1に考えて商品を開発しているところはそうそう無いと思うので、どんどん環境改善につながるアイデア・商品を生み出して、一般企業にも伝わっていくと良いなと思いました。一組合員としてアイデアを考え、提供するためにも、生協への加入を最近強く考えています。コープサステナブルに関しては、マークが色々あってわかりにくい、覚えられない、というのが本音だったので、とてもわかりやすくなったなと思いました。このように、周りの声を採り入れてブランドとしてより良くなっていくところがコープの素晴らしいところだと感じます。