知の市場

第1回講義概要「グローバル化する社会と協同の役割を考える」

○ 開催日時
2021年4月13日(火)15:00~16:30
○ 開催会場
大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ

和氣 未奈(日本生活協同組合連合会 政策企画室)
「グローバル化する社会と協同の役割を考える」

概要

 2021年度の「生協社会論」がスタートしました。第1回は講座全体のオリエンテーションを兼ねた、日本生協連政策企画室の和氣さんの講義です。生協や協同組合の特質を株式会社・NPOとの比較などから解説、「“繁栄の孤島”はあり得ない」という故緒方貞子氏の言葉を引き合いに、グローバル化の中で持続可能な社会を追及する上での協同組合や生協の役割について講義をしていただきました。

受講生の受けとめ

 学生たちが今回の講義後に提出したレポートの一部を、抜粋して紹介します。

Q 生活協同組合(団体)のどのようなところに興味や関心を持ちましたか?
または持てませんでしたか?

Aさん
消費者一人一人に対して、より生活を豊かなものにする為、時代の変化に対応した質の高いサービスを提供していることに魅力を感じました。一人一人が意識を高く持ちつつ、人々との繋がりを大切にする取り組みだと思いました。

Bさん
日本の助け合いの組織の1つとして、自発的に運営されていることに関心を持った。協同の団結力が社会に貢献していることを強く実感すると共に、自分も生協について深く考えていきたいと思った。

Q この講義のポイントは、どこにあったと思いますか?

Cさん
「生活協同組合は助け合いの組織である」ということがポイントだと思います。

Dさん
さまざまな組合が存在し、社会をより良くするために活動していると学べたことです。賀川さんの“自分一人の力は弱いかもしれないが、(中略)千人の力を集めて(中略)”という言葉は、一国だけでなく、世界が協力して諸問題を解決していく今の時代に必要な言葉だと感じました。NPOや行政など別の団体と連携し、国内の貧困問題に取り組んでいることを初めて知りました。SDGsはさまざまな課題があり、今すぐ達成することは難しいですが、生協の方々も取り組み、より良い社会の実現に近づいていることを学べてよかったです。

Q この講義や生活協同組合(団体)に対する意見・感想を書いてください。

Eさん
私自身、生活協同組合に対する取り組みについては、理解が受講する前はなかったのですが、今回、生活協同組合、グローバル化が進む社会の取り組みについて理解を深める事が出来ました。現代の日本は、少子高齢化、過疎化が進行し、高齢者の生活水準を維持する事が困難となっている状況にあります。その中で、地域社会との結びつきを大切に、人々との繋がりに力を入れている取り組みだと実感しました。
生活協同組合は、地方の方に利用される事が多いのではないかと考える事が出来、私も地元の生活協同組合に目を向けていきたいと思いました。
時代の変化を見据えた新たな取り組みを行う事が、今後必要となると実感しました。今日の学びを普段の生活から生かせるように理解を深めていきたいです。

Fさん
日本の協同組合の広がりを見ると組合員数が1億500万人超であり、身近に存在していることを実感した。普段私たちが利用しているものに生協が大きく関わり、人々の生活を豊かにしているのだと強く思った。これからは、生協の役割に対して私もしっかりと認知し、周囲にも関心を持ってもらいたいと思う。この講義を受講し、人と人との繋がりや思いやりを生活協同組合の取り組みを通して感じることができた。