常設研究会 ― ユニバーサル就労調査研究会 ―
研究会の趣旨・目的
2013年6月日本生協連総会で決定した「第12次全国生協中期計画」では、障がい者就労や働きにくい状況におかれている方々への生協の就労支援のあり方について検討することとしているが、現在、障がいの有無だけでなく、孤立や精神的・社会的な複合的要因によって、一般就労が難しく、働きづらい人が増えており、生活困窮に陥る危険性が問題となっている。
国では、新たなセーフティネットの構築の検討がすすめられ、2013年1月には、「生活困窮者の生活支援の在り方に関する特別部会」報告書を公表し、さまざまな理由から直ちに一般就労を求めることが難しい生活困窮者に対しては、段階的に「中間的就労」の場や社会参加の場を設けていくことが必要だとしている。
生協関係でも先進的な就労支援の取り組みとして、社会福祉法人生活クラブ風の村などで「ユニバーサル就労」がすすめられている。
このような状況のなか、生協としてさらなる地域福祉の役割発揮と、対応方針の具体化のための調査研究を日本生協連からの委託を受けて進める。
*ユニバーサル就労
いわゆる障がい者雇用という範囲を超え、精神的・社会的な要因など、さまざまな理由から、就労に困難を抱えている「働きたいのに働きにくいすべての人」が、はたらけるような仕組みをつくると同時に、誰にとってもはたらきやすく、はたらきがいのある職場環境づくりを目指していく取り組み。
研究会のアプローチ・方法
日本生協連の中期計画課題への対応方針策定をすすめるにあたって、現在の社会的状況や、生協内外における先進的な就労支援の取り組み状況等の基礎的な調査研究を行う。
① 生協内外における「ユニバーサル就労」や、障がい者雇用等の取り組み状況のマッピング。
② ユニバーサル就労を拡げるうえでの「中間的就労」や、関連制度、社会的環境についての状況整理。
研究会の構成
- ● 座 長:
- 柳沢敏勝(明治大学商学部)
- ● 委 員:
- 米澤 旦(明治学院大学社会学部)
- 吉島 孝(みやぎ生協)
- 川端宏一(コープあいち)
- 本多 敬(大阪いずみ市民生協)
- 鮎沢慎二(コープこうべ 阪神友愛食品(株))
- 椎木修司(生協ひろしま (株)ハートコープひろしま)
- 池田 徹(社会福祉法人 生活クラブ風の村)
- 村城 正(社会福祉法人 協同福祉会)
- 山内明子(日本生協連)
- 金子隆之(生協総合研究所)
- ● 事務局:
- 齊藤真悟(生協総合研究所)
- 萩原優騎(生協総合研究所)