生協総研レポート 2016年3月発行 No.80
エンパワメントにつながる子育て支援労働を考える
~子育て支援の活動形態や働き方に関する調査最終報告書~ 子育て期エンパワメント研究会報告
本レポートは、生協総合研究所に2010年に設置された「子育て期女性のエンパワメント研究会」の研究成果をまとめたものです。この研究会では、2012年11月から2013年3月にかけて子育て支援活動に携わる人々の現状を明らかにすることを目的とした質問紙調査を実施しました。この調査では子育て支援者の労働時間、賃金、意識、子育て支援以外の兼業の状況などについてたずねています。この調査の分析を通じて、8人の論者がそれぞれ現在の子育て支援者が直面する課題と、今後どのようなエンパワメントが必要かについて提起しています。
本レポートは研究会の最終報告書ですが、2011年には中間報告書として『ケア労働を通してみた女性のエンパワメント:ワーカーズ・コレクティブを事例にして』(生協総研レポート No.66)も出されています。あわせてご覧いただければ幸いです。
主な目次
刊行にあたって (近本聡子)
- 「子育て支援労働」の誕生(相馬直子)
- 子育て支援労働は誰が担うのか(井上清美)
- 子育て支援者の活動時間・経済的報酬と意識(尾曲美香)
- 子育て支援者の収入アスピレーションを規定するものは何か?(中村由香)
- 活動形態別にみる子育て支援者の活動・労働の実態と意識(堀 聡子)
- 子育て支援活動による地域的エンパワメントの可能性(橋本りえ)
- 地域差が生じ始めた子育て支援領域
-福井県と香川県における子育て支援者のエンパワメント-(近本聡子) - 子育て支援者にとっての「自身の変化」と「社会的評価・報酬」:自由記述欄の回答の検討(松木洋人)
- 調査の概要
- データ集 A票各設問の年齢クロス集計表
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