【新刊のご案内】『ダイバーシティ経営と人材マネジメント ―生協にみるワーク・ライフ・バランスと理念の共有』
本書は、生協総合研究所「ワーク・ライフ・バランス研究会」の成果を研究書としてとりまとめたものです。この研究会は、生協において人手不足と定着率の低さが重要課題となる中、生協職員が活き活きと働き続け、定着できる職場づくりのための具体策を提示することを目的として設置しました。2017年4月から約3年間、労働に関する調査研究の第一線で活躍する研究者を委員に迎え、議論を積み重ねてきました。
「どのような制度を整備すれば、職員は定着するのか。管理職が部下をどうマネジメントすれば、意欲的に働いてもらえるのだろうか――」。本書はこれらの問いを丁寧に検討しており、生協職員の働き方の質の向上に寄与する内容となっています。
本書は生協で働く人々を対象とした研究ですが、この研究成果は、他流通・小売業はもちろん、多様な業種の人材マネジメントにも有益な示唆を提供できるのではないかと考えています。ぜひ、ご一読ください。
2020年2月5日発行 A5判・198ページ
定価(本体2,300円+税)
発行:株式会社 勁草書房
目次
- 序章
- ダイバーシティ経営と人材マネジメント(佐藤博樹)
- 第1章
- 生協で働く職員の現状と課題(小熊竹彦・近本聡子)
- 第2章
- 多様な人材のマネジメントの課題 -就業継続意思とワーク・ライフ・バランス-(佐藤博樹)
- 第3章
- 経営理念の浸透と上司のリーダーシップ実践が生協職員の就業継続意思に与える効果 -組織コミットメントに注目して-(島貫智行)
- 第4章
- 生協職員の就業継続意思に理念や社会活動が与える影響(小野晶子)
- 第5章
- 就業形態の多様化が職員の就業継続意思に与える影響 -仕事満足度に注目して- (中村由香)
- 第6章
- 主婦パート職員の家庭内役割と自らの働き方の選択(梅崎修)
- 第7章
- 性別役割分業意識が仕事と家庭に与える影響(梅崎修)
- 第8章
- キャリアパート職員のモチベーションを規定する要因 -肉声が語る「なぜ、ここまで頑張って来られたのですか?」- (平田未緒)
- 付録
- 本書で使用する調査データの概要
本書に関するお問合せ・ご注文は
公益財団法人生協総合研究所 (石川弥生・中村範子)
本書に関連する刊行物
生協総合研究所「ワーク・ライフ・バランス研究会」の成果については、本書にくわえて以下の2冊を刊行しています。是非、併せてご覧ください。