第8回講義概要「地球環境問題に取り組む」
- ○ 開催日時
- 2022年6月15日(水)15:00~16:30
- ○ 開催会場
- 大東文化大学 板橋キャンパス
講師とテーマ
新良貴 泰夫
(日本生活協同組合連合会 社会・地域活動推進部 サステナビリティ推進GM)
「地球環境問題に取り組む」
概要
第8回講義の講師は、日本生活協同組合連合会(日本生協連)の新良貴さんです。SDGsとは何か、2030環境・サステナビリティ政策「行動指針」別に整理した生協のSDGsの取り組み、私たちひとりひとりができることなどについて講義をしていただきました。
受講生の受けとめ
Q 生活協同組合(団体)のどのようなところに興味や関心を持ちましたか、または持てませんでしたか?
Aさん
私の家でも生協に加入しており、「カタログ、もったいないよね」と母とも話しておりました。今日、カタログの紙使用量を削減することを進めていると知れてよかったです。Web注文など、もっと進めても良いと考えます。
Bさん
再生可能エネルギーを利用するというだけでなく、作るという行動を行っていることに関心をもちました。エシカル消費を行うことで「持続可能な生産と消費」の好循環を目指している。
Cさん
「コープSDGs行動宣言」を策定したことに興味・関心を持ちました。しっかりと目標を定めて再生可能エネルギーで電気をつくったり、プラスチックや紙の使用量を削減するという目標はすぐに行えて、無理ない目標だと思い関心をもちました。
Q この講義のポイントは、どこにあったと思いますか?
Dさん
流しそうめんの例えのように、サステナブルは今の私たちが先のことを考えず資源を使いつくしてしまうと未来の人へ残すことができず、持続可能な社会は難しい。日本は特に資源の消費が多く、本来は未来へ残すべき資源を世界平均よりも高い、目標の地球1個分の約3倍も使用してしまっている。SDGsはこのような問題に対して、人間や地球などに分類して、見えない問題を解決していくということ。サステナブルな商品は、自然環境においても労働者の人権においても、悪環境でとられたものではない証明がつけられているため少し値段が上がってしまうが、持続可能な生産と消費のためにエシカル消費を促すことは大切である。環境に配慮した商品を使うことはもちろん、必要でなければ使わないという選択もあるということ。
Eさん
今がこれから先の未来を左右する分岐点であることが重要な点だと思いました。どのような行動を採るかによって、限りある資源を使い切らず未来に残していくことができるかということや、地球温暖化の原因である気温の上昇率を抑えることができるかが決まっていくことが分かりました。講義の中で、気温上昇は止められないため大雨などの自然災害は増え続けるという言葉に注目しました。これから環境問題など社会問題について考えるときには、その問題をなくすことを前提にするのではなく、問題の進行を食い止めるためにどうすれば良いのかといったように視点を変えてみることが大切になると感じました。
Fさん
小売業を起点に周りのメーカーなどと協力し、SDGsを進めているところは重要だと思いました。生協の理念として、21世紀までの達成目標と2030年までの達成目標があり、細かく分けてあることでビジョンを見やすくしていると感じました。
環境関係のゴール達成としてウェディングケーキモデルというものがありました。環境という土台がなければ社会が崩れてしまうことを表しており、個人としても意識しなければならない部分であると思います。
Q この講義や生活協同組合(団体)に対する意見・感想を書いてください。
Gさん
持続可能と謳えば、どんな理論もまかり通るような気がしてならない。昨今、レジ袋にお金がとられることが一般化した。スーパーマーケットはそのお金を「持続可能のために使いました」と言うが、そもそも企業CSRとして行うべきではないと思う。ただ消費者へと転嫁しただけだと感じる。プラスチック製でない袋も有料になった。プラスチック袋製造業者が清算されたという話を聞く。人々を露頭に迷わせて何が持続可能なのだろうか。生協の取り組みはトータルでコミットしている。SDGsの取り組みの過程でそうでないものを使っては意味がないからだ。表されていたアクションをすべて行ったら、永遠の不景気になりそう。
Hさん
SDGsの説明について凄く分かりやすかったです。自分自身「SDGs」という言葉を聞いたことはありましたが、実際にどういうモノかははっきりしていませんでした。ですが、流しそうめんの説明を受けて、こういうモノだったのかと理解が深まりました。今の人たちが食べる(使用する)分を減らせば、後の人たち(未来の人たち)に資源などをより残せることが分かりました。また、「SDGs(持続可能な開発目標)」には多くの目標(ゴール)があるが、「人間、地球、豊かさ、平和のための目標であり、国際社会のパートナーシップにより実現をめざすもの」というのを知れて、私たちが何をしていけばいいかということを学べました。
Iさん
この講義を取って良かったなと講義を受けるたびに感じています。その理由は2つあります。まず、1つ目は大学1・2年生の頃生協を利用していましたが、「そもそも生協とは何?」と思っていたので、講義を受けるたびに生協について、さらにコープを利用していたのでコープのことも知ることができて、とても面白いなと思っています。2つ目は、SDGsという環境問題について詳しく知ることができたからです。SDGsという言葉は知っていましたが、大学2年生まで内容は知りませんでした。しかし、この講義で数回にわたりSDGsについて学び、どういうものかを知ることができたので、企業の合同説明会でこの間「SDGsの取り組みはこういうことをしています」というのを聞き、納得しながらしっかりと内容までわかることができたので、今日この講義のおかげだなと感じ、取っていて良かったなと思うことができました。これからの講義でも自分の知識を増やしていきたいと思います。