知の市場

第13回講義概要「世界から協同組合を見る」

○ 開催日時
2018年7月4日(水)15:00~16:30
○ 開催会場
大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ

土屋 貴子(日本生活協同組合連合会国際部)
 「世界から協同組合を見る」

概要

 第13回講義の講師は、日本生活協同組合連合会国際部の土屋 貴子さんです。世界には数多くの協同組合が存在し多様な活動を展開しています。さて、世界の生協・協同組合はどのような取り組みをしているのでしょうか? 学生たちに今回の講義についてききました。

受講生の声

Q生活協同組合(協同組合)のどのようなところに興味や関心をもちましたか?Aさん世界には多くの協同組合があり、生協をはじめ、金融や共済、農協、漁協など、多種多様な協同組合が展開されていて、世界的な規模の大きさを感じました。また、国別でみた協同組合のあり方も様々に異なっていて、そこに興味を感じました。Bさん協同組合は、「誰も取り残さない」というSDGsの原則を体現していて、協同組合の思想と実践は、ユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、活動が倫理的にも世界から評価されていることに興味を持ちました。Cさん協同組合は、「誰も取り残さない」というSDGsの原則を体現していて、協同組合の思想と実践は、ユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、活動が倫理的にも世界から評価されていることに興味を持ちました。Q今回の講義のポイントは、どこにあったと思いますか?DさんSDGsは2001年に国連で採択されたミレニアム開発目標を継承発展させたもの。世界の協同組合105ヵ国306組織が協同組合の連合組織であるICAに加盟している。関連する組合員数は世界全体で12億人に達し、2.8億人の雇用も創出している。世界30ヵ国の大手300協同組合の事業高合計は21兆ドルとかなり大きい。Eさん世界193ヵ国が国連に集まり採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」という世界規模の目標がある。貧困のない、持続可能な世界を次世代へ受け継いでいくことをめざしている。生協はその考えや原則を体現している。世界で最初の協同組合はロッチデール公正開拓者組合で、いつの時代もよりよい暮らしを求めてきた。生協は世界に広がり発展し、中でもヨーロッパは規模が大きい。アジアでも発展してきている。Fさん貧困や格差、水問題、食糧危機など、そのほかにも世界はたくさんの課題を抱えている。国連で持続可能な開発目標(SDGs)が採択され、世界全体で地球環境をこれ以上、悪化させず、社会課題を解決しつつ、経済成長を実現するために取り組んでいることを知り、自分でも何か少しできることがあるなら努力したいと強く思った。世界中のすべての人が幸せと感じる日が一日でも早く来てほしいと思います。Q今回の講義や生活協同組合(協同組合)に対する意見・感想がありますか?Gさん日本や世界が抱える課題を改めて考えました。持続可能な開発のためには、学校で教育を受けることができない子供たちや、水や食べ物に困っている国こそ、先進国の日本よりも先に対策が必要だとは思いつつも、自分たちの暮らしをさらによくしたいという思いもあり、改めて難しい問題だと思いました。地球の温暖化は少しずつ進んでいて、頻繁に温暖化対策という言葉を聞きますが、自分自身は、どれだけ対策を行えているかを考えてみても自信を持って言えることがありません。他人ごとではなく、一人一人の行動が誰かに影響を与えていることをしっかり考えなければならないと思います。このことを他の人へも伝えて行きたいと思います。Hさん私は海外にとても興味があり、外国と関わる仕事がしたいと思っています。なので、この講義を受講して良かったです。今までの講義では生協のような団体に就職するのも良いかなと思っていましたが、そこまで魅力的に感じなかった。でも、今回の講義で、私の大好きな外国に関わる仕事が生協にあったことで非常に興味がわいてきました。就職先の候補に入れた上で、自分なりにいろいろ調べていきたいと思います。Iさん海外の生協の取り組みの内容を聞いていて、個人的には韓国の生協の取り組みが印象的でした。まず、韓国のアイコープが運営している自然食品カフェがおしゃれで良いなと思いました。また、他の協同組合でも動物病院を運営していたり、組合員も運営に携われることができて良いと思うし、動物病院は費用が基本的に高く、すごくお金がかかってしまうので、手ごろな料金で診てもらえるのはありがたいと思いました。