知の市場

第9回講義概要「防災・減災」

○ 開催日時
2018年6月6日(水)15:00~16:30
○ 開催会場
大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ

五十嵐 桂樹(みやぎ生活協同組合元理事長スタッフ)
 「防災・減災」

概要

 第9回講義の講師は、みやぎ生活協同組合元理事長スタッフの五十嵐さんです。五十嵐さんは東日本大震災を経験されました。組合員の普段のくらしを支える生協。震災時、生協はどう動いたかをお話しいただきました。学生たちに今回の講義についてききました。

受講生の声

Q生活協同組合(協同組合)のどのようなところに興味や関心をもちましたか?Aさん東日本大震災直後の地域の人々への生協の対応がとても温かくて共感が持てました。こうした対応に安心した人や助けられた人も多かったと思いました。Bさん生協は、被災者支援を現在も継続していて、その姿勢は見習いたいなと思いました。私にもできることがあったら参加しようと思います。Cさん地域の人たちと相互扶助の精神で、共にくらしを豊かにするために知恵を出し合い、協力して地域の発展に尽力する生協の仕事は、やりがいがあると感じました。Q今回の講義のポイントは、どこにあったと思いますか?Dさん東日本大震災の際には、組合員の安否確認や避難所への食品・生活用品の提供、炊き出し、情報提供等をしており、支援を積極的に行っていると思いました。いろいろな物が足りない状況で工夫して支援しようとしていたり、地域全体の苦境を乗り越えようとしていた。私自身が被災した場合、生協のメンバーのように何か支援に関われたらなと思いました。Eさん東日本大震災が起きた時に生協も多くの被害を受けた。それでも店頭営業を継続したり、お見舞い=安否確認活動を行ったり、組合員による自主的な支援活動を行ったりするなど、みやぎ生協は地域のライフラインとしての役割を果たしました。みやぎ生協の役職員たちが、地域の人たちを支えたい。一刻も早く商品を提供する。人として何をすべきか考える。などの想いをもっていたことが、地域の人たちを支えた。また、みやぎ生協の役職員が頑張れたのは、全国の生協の支援活動があった。助け合うということはとても大切だ。Fさん私の実家は茨城で、震災時は電気もガスも水道も丸一日使えず、冷え込む夜は毛布にくるまり、ロウソクに火をつけて過ごしました。まだ中学生だったので、親にまかせっきりでしたが、映像をみて生協がすぐにお店を開いたり、他県の生協が応援にかけつけてくれたりしていたことを知りました。それによってどれだけ多くの人が助かったかと思いました。Q今回の講義や生活協同組合(協同組合)に対する意見・感想がありますか?Gさん私の出身地は茨城県の北部です。私が中学生の時に東日本大震災が起きました。茨城の被害は東北に比べたら小さいかもしれないけど、1週間以上ライフラインが断たれてとても大変だった。私自身、被災経験があるので今回の講義はあの時を思い出し、改めて忘れてはいけないと考えさせられました。生協は常に地域への支援を考えていてすばらしいと思いました。Hさん震災当時を振り返った「生協役職員の想い」の中に「これは生協の職員としてではなく、一人の人間としてやらなければならないと思った」という言葉はとても心に響きました。また全国の生協からのべ三千人もの人が応援に来たという話を聞いて、鳥肌がたちました。なんてカッコイイんだろう。人のためにがんばる。困っている人のために働く。なかなかできないことだと思った。Iさん生協が私たちの生活に欠かせない存在だと思いました。大災害が起き、被災地が混乱している中で、生協が自分たちには何ができるのかを考え、地域の人々を支援していたことが伝わりました。現在、風化しつつある東日本大震災ですが、風化させないために、生協は今も継続して支援を行っている。簡単にできることではないと思います。自分は今、災害が起きた時に、何ができるのか考えさせられました。