知の市場

第3回講義概要「学生生活を取り巻くリスク」

○ 開催日時
2018年4月25日(水)15:00~16:30
○ 開催会場
大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ

寺尾 善喜(全国大学生協共済生活協同組合連合会 専務理事)
 「学生生活を取り巻くリスク」

概要

 第3回講義の講師は、全国大学生協共済生活協同組合連合会の寺尾さんです。学生たちに今回の講義についてききました。

受講生の声

Q生活協同組合(協同組合)のどのようなところに興味や関心をもちましたか?Aさん交通事故や飲酒などは、身近なところで起きてしまうことなので、今まで以上に気をつけるべきだと感じました。自転車事故で賠償金を払うことがあるのは知っていましたが、ドミノ倒しですら払うことがあるというのには驚きました。Bさんアルコール問題やスマートフォン、ネット(SNS)による被害など、私たちの身近にあるものによる問題がたくさんあることがわかりました。Cさん共済のことをよく知らずに保険と混同していましたが、保険は保険業法が根拠法、共済は協同組合法が根拠法で相互扶助の保障の仕組みであるということがわかりました。Q今回の講義のポイントは、どこにあったと思いますか?Dさん自分たちの周りにリスクが潜んでいるということです。自転車では知らないうちに交通違反をしていないか。飲酒では未成年に飲ませていないか。サークルなどの飲み会でアルコール中毒がおきないように気をつけなければならないと思いました。また、バス旅行などでおきた事故からは「安全」はマスト項目であり「安い」はウォンツ項目である。「安い」ということだけに踊らされてはいけない。また、シートベルトの着用は自分の身を守るために大事である。バイトについての合言葉4つを知っておくということがポイントだと思いましたEさん大学は中学や高校の時と違って自由な時間が増え、また金銭的にも自己管理することが多くなってきます。その分、自分自身の責任感や周囲の人々との関わり方が重要になってくると思います。交通事故の話をきき、視点を変えてみると自分の行動が加害者にもなることを学びました。当たり前になってしまっていることを見つめ直し、慣れや無関心がどんなに怖いものであるかを理解しました。Fさん周りの学生と話し合う時間があって、自分が考えていることだけでなく、他の人の意見がきけたので思考の幅が広がりました。例えば、自転車事故の事例については、善意で乗せていて、相手も承諾しているのだから「どちらも悪いとは言えない」という考えを持っていましたが、他の人からは「Bさんが乗るのを断るべきだった」や「Aさんがすべて悪い」など、異なる意見を聞くことができました。善意だったり、事故を起こすつもりがなくても、誰もが加害者になり、相手にケガをさせてしまったり、多額の損害賠償を被るおそれがあることがわかりました。共済・保険の大切さ、普段の生活が常に危険と隣り合わせなのだということを学んだので、この気持ちを忘れずにいたいと思います。Q今回の講義や生活協同組合(協同組合)に対する意見・感想がありますか?Gさん今回の講義や生活協同組合(協同組合)に対する意見・感想がありますか?Hさん大学生協の共済事業を通じて見えてきた学生を取り巻くリスクとその対策を学びました。どれも身近に起きていることばかりなので、他人事ではないなと感じました。また、どれも注意や対策をしていれば防げるし、最悪の場合、命を落とすケースもあるので、自分がそういったことを再認識するきっかけにもなりました。さらには、自分や周りなどがリスクに巻き込まれた場合は、学んだ対策を実行したいとも考えました。自らよく考え臨機応変にリスクと向き合える大人になりたいと思います。Iさん講義の中で周りの人と話し合い意見を出しあうような形の講義は今まであまり経験がなかったので新鮮な気持ちでした。自転車事故やアルコールハラスメント、バス事故などを含め、不本意な死をむかえてしまう危険があることがわかりました。また、外国籍の学生の発言などもあり、考える幅が広がってよかったと思います。ネットトラブルでは、身体の傷は時間がたてば消えるが、一度ネットにあがった情報は消すことができないといった「デジタル・タトゥ」という言葉を知って深く納得しました。安易な気持ちでネットを使わないことが大切であると思いました。今は誰もが容易にネットに接続することができ、SNSなどを使っている人が多いコミュニティでは、より危険性が高まると思うので、使い方には十分注意し、また今後は今以上にネット社会が広がると思うので、そこには危険も潜んでいるということを積極的に喚起していきたい。