知の市場

第14回講義概要「生協の現在と未来」

○ 開催日時
2017年7月19日(水) 15:00~16:30
○ 開催会場
大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ

 新井 ちとせ(日本生活協同組合連合会副会長・生活協同組合コープみらい理事長)
 「生協の現在と未来」

概要

 今期の講義も最終回をむかえました。今回は、日本生協連副会長・コープみらい理事長の新井ちとせさんに講義をしていただきました。新井さんは、自己紹介の中でご自身は生協の職員ではない(一組合員である)とお話され、生協という組織が、組合員による「出資」「利用」「運営」の3つの柱で成り立っていることを証しされました。講義は日本生協連副会長として、「生協は今後どのような取り組みを行っていくのか」「これから何に力を入れていこうとしているのか」といった生協の未来像を語るとともに、これまで組合員として生協に関わってきた経験から、ワークショップを通して「生協らしさ」の一面を学生たちとともに楽しく交流しました。

全国の生協が力をあわせて取り組む重点課題(2020年ビジョン中期方針2016~18年版)の要点【重点課題1】安心してくらせる地域社会づくりへの参加【重点課題2】商品力の強化を通じた組合員のくらしと生協の経営への貢献【重点課題3】生協の未来を担う人材の確保と育成

受講生のレポートより

【Aさんの報告】本日みた動画が非常に分かりやすくて良かったです。特に印象的だったのは、「子どもキッチン」と「宅配事業」、「平和への取り組み」です。子どもキッチンは高齢者の方と子どものふれあいや廃棄食材の有効利用につながっており、非常に興味深い取り組みだと思いました。自分も利用してみたいです。宅配事業での宅配車の工夫もまた魅力的だと思います。あまり大きくないトラックを使うことで人材確保にも成功している点がすごいと思いました。また、平和への取り組みで、沖縄戦で戦場となった場所を見学できるのも、日本の在り方を考える上でも大切なことだと思います。このような様々な取り組みを行っている生協なら是非利用したいと思うし、この講座で学んだことをどんどん広げていきたいと思いました。【Bさんの報告】生協と聞くと食品などの販売といったイメージが強いですが、業務内容が多岐にわたるとあらためて感じました。ただ商品を売るだけではなく1つ1つの商品に様々な工夫をしていて、消費者の声も取り入れている点がすばらしいと思いました。味や健康、量などいろいろな点に気を配っていて、一人でも家族でも手軽に利用できる商品がそろっていると感じました。人と人とのつながりをとても大事にされていると思いました。商品とともに笑顔や元気を届けるすばらしい仕事であると感じました。現在、そして未来をつくっていく、描いたビジョンをかたちにしていく取り組みや気持ちが伝わってきました。【Cさんの報告】生協の現在と未来というテーマで、生協のこれからの目標がよく理解できた。今まで講義を受けてきた中で、様々な社会問題に対し、取り組んできていることを学んできた。2020年ビジョンということで、今よりさらにより良い社会をつくろうとしている生協に感動した。ミックスキャロットは飲みやすく美味しかった。チョコレートは講義前に食べてしまった。種類が違うと聞いたが、どちらも甘くおいしかった。一方が糖分25%オフと知り、どちらも美味しかったので驚いた。今期の講義を受けるまでの生協のイメージと講義を受けてからの生協へのイメージは大きく変わりました。これからの社会を担う人間として頑張ろうと思いました。