第11回講義概要「生協の現在と未来」
- ○ 開催日時
- 2016年6月29日(水)15:00~16:30
- ○ 開催会場
- 大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ
浅田 克己(日本生協連 代表理事会長)
「生協の現在と未来」
概要
第11回生協社会論は、「生協の現在と未来」と題し、日本生協連会長の浅田さんが講義を行いました。
全国の生協が行う社会的な取り組みについて様々な支援活動を事例にあげて説明された後、初代日本生協連会長でもあった賀川豊彦氏について話をされました。
賀川氏は「協同組合の精神を一口にいへば助け合ひ組織である」という言葉を残され、これが現在でも生協の理念になっています。
一方、「助け合い」の理念のもと皆で助け合って解決していくべき社会の課題は時代と共に変化してきている。だから、今この時代に存在する課題の解決の仕組みをつくるのが生協の役割であることと、これからの活動についても説明をされました。
講義の最後には浅田さんから学生へのメッセージがありました。その中で浅田さんは「皆さんには視野を広く持ってほしい」と強調されました。視野を広く持ち、目の前を通り過ぎていく様々なチャンスを決して逃さないようにし、豊かな人生を生きて欲しいという気持ちの溢れる言葉でした。
この講義について、文学部3年のMAさんは、こんなレポートを寄せてくれました。
今回は、代表理事会長の浅田さんが講義して下さりました。
日本の世帯は約5600万世帯に対して組合員数はおよそ2800万人なので、約半数の人が生協に加入されているということに驚きました。
また、活動内容として高齢者、子育て支援などをしていて手助けしてくれるのは利用者にとっては良いサービスだと思います。私も将来子供を持ったら生協の子育て支援をぜひ受けたいです。
また初代日本生協連会長の賀川豊彦さんは、利益優先ではなく人間尊重という考えを持っていらっしゃった方でした。この考えは、東日本大震災を例に、迅速で大量の支援物資を送ったように今も受け継がれていると思います。
今回はとても貴重な講義を聴けて幸いです。ありがとうございました!