知の市場

第8回講義概要「消費者力を高める」

○ 開催日時
2016年6月8日(水)15:00~16:30
○ 開催会場
大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ

 磯辺 浩一(消費者機構日本 専務理事)
 「消費者力を高める」

概要

 生協社会論8回目は、適格消費者団体、消費者機構日本 専務理事の磯部浩一さんが「消費者力を高める~消費者問題と生協~」について講義しました。磯辺さんは、最近は、高齢者の消費者被害が目立っているが、情報機器の発達に伴い、従来なかった様々な消費者問題が現れてきており、大学生など若者がトラブルに遭うことも少なくない。それらを回避するためには消費者自らも必要な知識を修得し、能動的な消費者になることが必要な時世でもあり、「消費者力」を高めることが私たちの暮らしをよりよくすることにつながると強調されました。

 この講義について、経営学部4年のNOさんが、以下のようなレポートを寄せてくれました。

 毎日のように起こる消費者トラブルに対し、様々な場面から対策を行っている生協ですが、今回の講義を受けるまではこんなに生協が消費者問題に対して政策を行っていることを知りませんでした。消費者一人ひとりの行動で防げるトラブルもたくさんあると思います。何が正しくて何が間違っているのか、しっかり情報収集を行うこともトラブルを防ぐ1つの手段なので、一人ひとりが意識を改めることも大事ということを学ぶことが出来ました。

 もう1人。文学部4年生のTFさんのレポートです。

 今回の講義は、私の中の生活協同組合=「スーパー」というイメージを払拭させ、一新させた点で大変参考になるものでした。普段何気なく買い物に行く生協が消費者トラブルの回避等の活動をしていることを知り大変驚きました。

 私の友人は、実際に消費者トラブルに遭遇したことがあります。それは、学生相手に法外な金額の商品を売りつけるというものでした。その時友人は、誰にも相談することが出来なかったそうです。そこで、生協の取り組みを友人が知っていれば、少しは楽になれたのかなと思いました。

 今後の生協は、そのような活動を世間にもっと知らしめるということが必要だと思いました。そして、地域に密着しているからこそ出来る何かがあるのではないかとも思います。