- ○ 開催日時
- 2015年7月8日(水) 15:00~16:30
- ○ 開催会場
- 大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ
戸井田 直人(生活協同組合パルシステム東京)
「再生可能エネルギー」
概要
第12回「生協社会論」は、パルシステム東京の戸井田直人さんが、再生可能エネルギーをテーマに講義しました。来年春には、電力小売りが全面自由化となり、これまでの電力システムが大きく変わります。生協では、原発に依存しないですむ社会をつくるために、再生可能エネルギーによる発電事業に乗り出すところも増えています。
電力、再生可能エネルギーという、ちょっとむずかしいテーマを大学生はどう受け止めたでしょうか? 今回は、日本文学科4年のSKさんが、次のように講義の報告をしてくれました。
〈講義内容〉
2015年7月8日の講義では、生活協同組合パルシステム東京が現在行っている新電力事業について学んだ。パルシステム東京の新電力事業とは、再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、バイオマス、地熱等)を電力の中心とするエネルギー政策の事である。脱原発を目指し、再生可能エネルギーを電力の中心とすることによって、地球温暖化対策や、エネルギーの安全保障、地域の経済と雇用の拡大に大きな効果をもたらし、「食べもの」「地球環境」「人」に優しい社会を実現することが出来る。
パルシステム新電力事業は、他の新電力事業者とは異なり、利益向上が目的ではなく、再生可能エネルギー100%の社会をめざす運動の一環として行っている。その為、再生可能エネルギーの発電を担う地域と消費地が、共に発展できるお金の出し合い方、収益の分かち合い方や、意思決定の方法を大事にしている。
ただし、再生可能エネルギーには、「設備の価格が高い」、「自然状況に左右される」、「地形等の条件から設置が限定される」、「発電コストが高い」等、様々な課題があり、今後はこれらの課題を少しずつ解決していく必要がある。
〈感想〉
再生可能エネルギーで各地域に安定的に電気を供給する為には、様々な課題が残されている。しかし、現代では脱原発を訴える人も多く、再生可能エネルギーの需要が増え、今後はますます再生可能エネルギーの不安定部分を補えるような、新しい技術の開発が進んでいくのではないかと感じた。また、2016年4月からは電力小売の全面自由化が決定し、消費者が新電力事業者から電気を購入する事が可能となり、世の中は少しずつ、原発を廃止し、「食べもの」「地球環境」「人」に優しい社会の実現に向けて動き出しているように感じた。