- ○ 開催日時
- 2015年5月27日(水) 15:00~16:30
- ○ 開催会場
- 大東文化大学 板橋キャンパス(高島平)
講師とテーマ
寺尾 善喜(大学生協共済連)
「学生をとりまくリスクにそなえる」
概要
知の市場「生協社会論」も中盤に差し掛かりました。今回6回目と次回は、受講生にも身近な大学生活がテーマになります。学生と日頃接している大学生協や大学生協共済は、今の学生生活にどんな支援が必要で、どんな活動をしているのか? 受講生たちは普段何気なく利用している学内の生協について、どんな感想を持ったでしょうか?
今回も、受講者の一人、日本文学科のFN君に以下のような講義報告を書いてもらいました。
今回は寺尾善喜さんに「学生をとりまくリスクにそなえる」というテーマでお話をしていただきました。
まずは大学生協共済が非営利の経済組織であり、事業組織である、つまり非営利協同セクターとして活動をしているとの説明から始まりました。
次に我々大学生の生活に、様々なリスクが存在することを、自転車事故の加害者になってしまう可能性、イッキ飲みでの事故、大学生の自殺についてなど、具体的な事例を交えながら説明してくださいました。
これらのことに対し、大学生協共済は何かが起こってからのサポートではなく、経験から如何にしてそのことに対し予防するかの「経験からの予防」を重要視しているそうです。ハザードマップの作成もその一つです。また共済金として金銭的な支援だけではなく、同じようなリスクを抱えている人同士での助け合いの活動であるピア・サポートを行ってもいます。こうした「社会人基礎力」の1つとして、リスクを理解し対応する、リテラシーの育成を支援しているとのことでした。
今回はこれまでの食品関係の話とは打って変わって、学生生活のリスクへの備えと言うことで驚かされる内容でした。
しかし根底には生協らしい「協力して生きる」と言った思想があり、さらに生協の活動理念が伺えるような内容でした。