知の市場

○ 開催日時
2014年12月9日(火) 14:00~15:30
○ 開催会場
プラザエフ5階 会議室
講師とテーマ

 五十嵐 桂樹氏(みやぎ生活協同組合 理事長スタッフ)
 「防災・減災」

概要

 第9回「生協社会論」のテーマは、防災・減災。東日本大震災で大きな被害を受けた、みやぎ生協の理事長スタッフ五十嵐桂樹氏に大規模自然災害時における生協の役割について震災当日の様子を交えながら話していただいた。

 みやぎ生協は、震災時当日から、27店舗で店頭販売を行ったほか、宅配が中止になった後、約14万人の組合員を訪問するお見舞い活動を実施。さらに行政の要請を受けて、パンや水など、4月半ばまでに16市町村に400万点近い物資を一部無償で提供した。

 これらの活動ができたのは、こうした大変な時こそ生協が社会に貢献しなければいけないという職員、組合員の思いや県内世帯の70%が組合員という地域とのつながりの強さ、さらには全国の生協からの様々な支援があったからで、生協は地域にとって大切なインフラになっていることを実感したという。

 今、生協として今後の大規模震災に備えた対策を講じているほか、被災者や被災した産業復興への支援を行っていることを紹介し、「被災地がいまだに多くの困難を抱えていることを忘れないでほしい」と締めくくった。