知の市場

○ 開催日時
2014年10月21日(火) 14:00~15:30
○ 開催会場
プラザエフ5階 会議室
講師とテーマ

 高杉 みゆき(コープみらい川越センター長)
 「宅配から見える日本の社会」

概要

 2回目のテーマは「宅配から見える日本の社会」。コープみらい川越センター長の高杉みゆき氏が、日常業務を行う中で見えてくる高齢社会の問題を中心に報告した。コープみらいには、75の配送センター、3000台の配達車両があり、毎週約3000品目の商品や週5日約2万人の組合員に13.4万食(週)の夕食を配達している。宅配の際に、応答がないなど異変を感じた場合、自治体や関連機関に連絡する見守り協定を85の自治体と結んでいる。

 今年度4月から6月までに、管内では46件の救護案件が発生している。たとえば、今年5月の事例では、配達担当者が届けた夕食が手つかずになっていたため、市の担当者に連絡、自宅内に倒れていた高齢者を発見、救急搬送して事なきを得た。中にはすでに亡くなっているケースも少なくない。また、認知症が疑われる高齢の組合員も増えており、川越センターでは認知症サポーターの研修を行っているという。

 このほかにも、スーパーが撤退して買い物がむずかしくなった団地に買い物拠点を設けたり、移動販売を行ていることも紹介され、急速に進む高齢社会の問題の一端がうかがえた。