刊行物情報

生協総研レポート 2014年10月発行 No.75

みやぎ生協とその周辺から見えてくるもの
— 宮城の地域社会、その過去・現在・未来 —

 生協総合研究所では2012年度よりみやぎ生協とその周辺をめぐる調査研究をすすめてきました。

 みやぎ生協は、東日本大震災で多くの職員が甚大な被害にあったにもかかわらず、被災直後から地域において生協ならではの多大な貢献を地域社会に果たし、復興に向けたさまざまな取り組みを次々に具体化しました。地域社会に関わる生協のあり方として、これらの取り組みに意義を感じたことが研究の動機となりました。そして、この県全体の世帯数の70%以上が加入し、かつ人々の日常に溶け込んでいる日本で指折りの有力な一つの単位生協の姿と到達点を示し、これまでの様々な所産と取り組みを含め、多面的に整理することで、今後の生協のあり方を考えることに資するのではないかと考えました。

 本レポートは、みやぎ生協およびその周辺の動向に特化し、当研究所の4人の研究員が個別の関心のもとに、現地での取材をさせていただいた内容です。当研究員のみでまとめたのは、これまでにない手法です。ご批評を賜れましたら幸いです。是非、ご一読をお願いいたします。

主な目次

刊行にあたって(鈴木 岳)
震災発生時における生協の物資供給についての一考察
 ――東日本大震災発生当時のみやぎ生協の活動から――(宮﨑 達郎)
東日本大震災の被災地における仙台白菜プロジェクト
 ――新しいマイナー・サブシステンスの構築に向けて――(萩原 優騎)
東日本大震災後の宮城県における医療機関による被災者支援(山崎由希子)
みやぎ生活協同組合の葬祭事業「プリエ」の展開と課題
 ――五十嵐氏・大場氏へのインタビューより――(聞き手・編集:鈴木 岳、編集:山梨杏菜)
みやぎ生協に関する研究のアントロジー(鈴木 岳)
資 料 (作成 : 生協総合研究所編集補佐 山梨杏菜)
概略 宮城県とみやぎ生協
年表 みやぎ生協の歩み

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