『まちと暮らし研究』2020年12月刊行 No.32
市民社会の連帯・協同へ向けて
『まちと暮らし研究』第32 号の特集テーマは、「市民社会の連帯・協同へ向けて」としました。コロナ禍のなかで、私たちは互いに助け合い、連帯・協同して新たな社会を構想して行くことが求められています。しかし、感染症の拡大のなか、そうした新しい社会を担うはずの、生協をはじめとした協同組合や市民活動団体のなかにも、それまでの活動の基礎が揺らぎ、困難に直面する団体が出てきています。今号の特集では、そうした困難を多くの団体の協同や連帯によって乗り越えていこうという取り組みを紹介し、そのような市民社会の中の連帯や協同がどうあるべきかを考えました。これからの社会を構想する手がかりになれば幸いです。
目次
- 発刊にあたって
- コロナ禍と市民社会の連帯、協同(青山やすし)
- 市民的連帯を改めて考える(李やんやん)
- 大学生協の灯を消さないために ─協同組合間連帯活動を力にして(樽井美樹子)
- 組合員・職員のいのちと暮らしを守る医療生協
─コロナ禍における東京保健生協の取り組み(小西艶子) - 大学生協と医療生協への人的・物的支援の現状について(笹川博子)
- 危機に直面する都内生協を生協間連帯の力で支え合う(秋山 純)
- 労働と暮らしと学びをつなげる協同労働運動
─労働者協同組合の実践・法制定・学生の学びから(相良孝雄) - 生協の市民活動助成から見えるもの
地域の困りごとの解決につながる横のつながりをつくる
─コープみらい社会活動財団の取り組みから(永井伸二郎)
パルシステム東京 市民活動助成基金の歩み(松長乃生)
「互助・共助」を支える「公助」を
─認定NPO 法人まちぽっと・3つの助成事業の取り組みから(小林幸治) - アジア地域で活動するNGOとコロナ禍の影響(牧田東一)
- アジアで活動する市民活動組織への支援
─2020年度のアジア生協協力基金の活動から(宮﨑達郎) - COVID-19への自治体の対応と限界(今井 照)
お問合せ
公益財団法人 生協総合研究所(茂木夏子・鷲見佐和子)
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