『まちと暮らし研究』2020年6月刊行 No.31
ケアラーを支援する
『まちと暮らし研究』 第31号(ケアラーを支援する)を発行しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は、私たちのまちや暮らしの様相を一変させました。5月25日に緊急事態宣言は全面解除されましたが、まだ多くの不安、課題が残っています。私たちは、今後再度の流行に備えるとともに、互いを尊重し合い、助け合いながら、感染を防ぐことのできる新しい生活様式、新しい社会構造をつくりあげていかねばなりません。今号は特集として無償で家族などの介護を行っている方々、ケアラーへの支援を取り上げました。社会がリスクにさらされるとき、ケアラーのような弱い立場に置かれている人にはとりわけ強い圧力がかかります。各論考からケアラーへの支援のあり方だけではなく、私たちの社会のこれからを考えるヒントを見つけていただければ幸いです。
目次
- 発刊にあたって
- ケアラーと各種社会的サービスの問題(青山やすし)
- ケアラー支援の必要性 ─家族、ケアラー、人(堀越栄子)
- 求められるヤングケアラーへの支援(澁谷智子)
- 「埼玉県ケアラー支援条例」の制定と全国への波及に向けて(中嶋圭子)
- ケアラーを地域で支えるメニューについて
─NPO法人アラジンでの活動から(牧野史子) - 若年認知症の親と向き合う子ども世代のつどい ─まりねっこ(伊藤耕介)
- 「男性介護者」の現状と支援の課題(津止正敏)
- 分かちあう心の森をつくる ─地域文化としての支援活動(堀江紀一)
- 市民による介護保険制度の調査から見えるもの(工藤春代)
- 2018年度地域生活研究所一般研究助成 助成論文
災害時における要配慮者への支援の在り方
─福祉・医療職養成機関における福祉避難所運営訓練を通して
(布施千草・清宮宏臣・根本曜子・山田美知代・窪谷珠江・平井敏一・藤田孝明・山口温子)
食と農を結ぶ生協産直による環境保全・資源循環型農業システムの構築(深瀬浩三)
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