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刊行物情報

生活協同組合研究 2023年1月号 Vol.564

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地域における多様な「協同」の形を考える

 2022年11月5日に生協総合研究所の第31回全国研究集会が開催された。新型コロナ感染症に配慮し、昨年に続いて来場参加とオンライン配信のハイブリッド形式で実施、全国から277名のご参加を頂いた。本号の特集は当該研究集会で頂いた講演・報告と質疑応答の内容を編集のうえ収録したものである。

 日本の総人口は2008年をピークに減少に転じ、少子高齢化が進展している。そして経済に目を向ければ、一部の部門や企業を除いては1990年代に始まった長期停滞により「失われた30年」とも称されるほど、豊かさを感じることの難しい状態が続いている。このような社会状況を背景に生活に困難を抱える人が増える中、これまで地域福祉制度において支援の対象とされてきた支援を必要とする人々と、そうでない人々を二分する視点に疑念が呈されるようになっている。そして人々による相互の支え合いの実践は多くの地域において、生活協同組合を含め、様々な形で既に行われてきている。このような現状認識に基づき、今回の全国研究集会は「地域における多様な『協同』の形を考える」と銘打ち、身近な場所での支え合いの活動を「協同」ととらえ、「協同」の形には多様性があること、生協を含む非営利組織と営利組織、団体あるいは個人といった枠を超えた「協同」に関わることの可能性等、多様な活動のありようへの理解を深め、「協同」への関わり方を改めて考える機会とすることを目的とした。

 第1部の基調講演のお一人目として宮本太郎氏(中央大学教授)に登壇を頂き、(支え合いをケアという言葉で捉えたうえで)ケアの持つ価値が再認識される必要のあること、支え合いが組織の基盤である協同組合はケアの最適な担い手であると同時に、見えづらい支え合いの関係を地域に可視化していく重要な役割を持っていること、そして協同組合を含めた多様な組織・人々がケアの入り口となる場を地域に展開していくことが求められているとのお話を頂いた。もうお一人の基調講演者である朝倉美江氏(金城学院大学教授)には個人の生活は家族、地域社会を支える安定した雇用とセーフティネットや多様な支え合いにより成り立っていること、生活協同組合は地域で先進的なケアを提供してきた歴史のあること、近年は安定した雇用が失われ外国人労働者が困難に陥っているが、それは私たちの問題であること、協同組合こそ生活と労働を結ぶ福祉文化をその組織の理念的基盤としていること等を事例と共にお話し頂いた。

 第2部の事例報告では市民同士の日常生活の支え合いをコーディネートする豊明市おたがいさまセンターちゃっと、空き家改修をビジネスとしながら住まいと仕事に困窮する人を支援する合同会社Renovate Japan、地域住民を大きなカゾクととらえ、関わった人が今、幸せであることを第一に事業を行っている新居浜医療福祉生活協同組合という、法人形態の異なる3組織からお話を頂いた。本特集が、誰もが必要とするケアについて、身近な地域で何が必要とされているか、また個人あるいは組織としてどのように支え合いに関わることができるか、改めて振り返る一助となれば幸いである。

 

(山崎 由希子)

主な執筆者:中嶋康博、宮本太郎、朝倉美江、川津昭美、甲斐隆之、鴻上千恵美、山崎由希子、藤田親継

目次

巻頭言
生協総合研究所のデジタルアーカイブ構築について(藤田親継)
特集 地域における多様な「協同」の形を考える
開会の挨拶(中嶋康博)
協同組合が拓く新たな地域社会とケアのかたち──「つながる」「つなぐ」「『場』をつくる」──(宮本太郎)
生活と労働を協同でつくる──地域福祉と多文化共生の視点から──(朝倉美江)
第1部 質疑応答(宮本太郎・朝倉美江・山崎由希子)
「豊明市おたがいさまセンターちゃっと」の仕組みと活動内容(川津昭美)
人生も家も日本社会もタテナオシ──JapanをRenovateするソーシャルビジネス──(甲斐隆之)
いっしょにつくる いっしょに生きる(鴻上千恵美)
第2部 質疑応答(宮本太郎・朝倉美江・川津昭美・甲斐隆之・鴻上千恵美・山崎由希子)
閉会の挨拶(藤田親継)
国際協同組合運動史(第10回)
国際協同組合同盟(ICA)第7回クレモナ大会(鈴木 岳)
本誌特集を読んで(2022・11)
(川口啓明)
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研究所日誌
公開研究会(オンライン)戦争と平和を市民が考えるために(2/9)
生協総研賞第14回「表彰事業」候補作品推薦のお願い
生協総研賞第14回「表彰事業」実施要領(抄)
総目次(2022年1月号~12月号)
蓮見音彦先生を偲ぶ
(藤岡武義)