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刊行物情報

【新刊のご案内】『地域教育経営論―学び続けられる地域社会のデザイン』

 少子高齢化、単身世帯の増加といった社会構造の変化に伴い、地域社会における人と人とのつながりが希薄化しています。このような状況に対して、持続可能な地域社会をつくろうとして、日本全国で様々な対策が講じられています。その様々な対策の中でも、本書では「教育」に着目し、学校、図書館、公民館、NPO、公益財団法人などの多様な組織が、地域の諸課題の解決にどう寄与しているのかについてまとめています。

 なお、本書は、大学の講義で用いるテキストを想定して分かりやすく執筆されており、どのような読者にも読みやすい内容になっています。また、各章末には、更に学びを深めたい場合に参考となるポイントや、参考文献も記されています。

 本書は、大学生のみならず、地域社会が直面する課題やその解決策について関心がある方にも参考になると思われます。是非、多くの方に手にとっていただければ幸いです。

※本書の第11章を、弊研究所研究員の中村由香が執筆しています。第11章では、NPOや協同組合、社会的企業などの「非営利セクター」が、様々な社会課題の解決にどのように寄与しているのか、その実態や今後の展望についてまとめています。

2022年10月14日発行 A5判・232ページ
定価(本体2,200円+税)
ISBN:978-4-86692-223-2
発行:大学教育出版

目次

第Ⅰ部 地域教育経営の見取り図

第1章 「地域教育経営」論の現代的可能性:地域社会における「つながり」と「熟議」のデザイン
 (荻野亮吾・丹間康仁)
第2章 日本における生涯学習政策の動向と課題(荻野亮吾)
第3章 コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の制度と実際(仲田康一)

第Ⅱ部 地域教育経営の課題と展開

第4章 地域教育経営としての学校統廃合:持続可能な学校教育・社会教育体制の実現(丹間康仁)
第5章 地域教育経営を通した地域文化の創造と継承(大蔵真由美)
第6章 地域福祉との連携実践にみる地域教育経営の広がり(大村隆史)
第7章 子どもの貧困問題と市民活動:アダチベースの取り組みを中心に(佐渡加奈子)

第Ⅲ部 地域教育経営の主体とパートナーシップ

第8章 地域づくりに果たす社会教育施設の役割(生島美和)
第9章 地方創生・地域づくりの政策と住民自治組織の役割(荻野亮吾)
第10章 地域に貢献する大学:大学開放から地方創生へ(青山貴子・中川友理絵)
第11章 非営利セクターによる社会課題の解決(中村由香)

第Ⅳ部 地域教育経営のデザインと評価

第12章 コミュニティにおける対話と学習環境デザイン:
 対話的学習実践にみるコミュニケーションの課題と戦略(佐藤智子)
第13章 住民主体で進める居場所のデザイン(荻野亮吾・高瀬麻以)
第14章 住民主体のまちづくりのプロセスとデザイン(似内遼一)
第15章 住民主体の活動の評価:住民と地域のエンパワメントを評価する(菅原育子)

執筆者

荻野 亮吾 (佐賀大学大学院学校教育学研究科 准教授)
丹間 康仁 (千葉大学教育学部 准教授)
仲田 康一 (法政大学キャリアデザイン学部 准教授)
大蔵 真由美(松本大学教育学部 准教授)
大村 隆史 (香川大学地域人材共創センター 講師)
佐渡 加奈子(認定NPO法人カタリバ アダチベース マネージャー)
生島 美和 (帝京大学教育学部 准教授)
青山 貴子 (山梨学院大学 教授/学長)
中川 友理絵(元・東京大学大学院生)
中村 由香 (公益財団法人生協総合研究所 研究員)
佐藤 智子 (東北大学高度教養教育・学生支援機構 准教授)
高瀬 麻以 (地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター 非常勤研究員/東京大学高齢社会総合研究機構 特任研究員)
似内 遼一 (東京大学先端科学技術研究センター 助教)
菅原 育子 (西武文理大学サービス経営学部 准教授)

(所属は2022年7月現在)

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