生協総合研究所のミッション・ビジョン・中期計画

生協総合研究所のミッション

 生協総合研究所は、生協組合員・役職員と研究者の共同作業によって、くらしと生協のあり方について調査、研究、社会的提言を行うシンクタンクとしての機能を強化・発揮し、人々の生活向上に貢献します。

生協総合研究所の2030年ビジョン

  1. 人生100年時代を見据え、くらしの変化に対応した生協の役割と課題について、研究と提言を行います。
  2. 少子高齢・人口減少社会の中で、地域共生社会の実現に向け、生協を含む市民社会セクターが果たす役割を探究します。
  3. 生協と社会の未来を担う次世代の人づくりに積極的な役割を果たします。
  4. 協同組合研究の国際的な発展に貢献するとともに、SDGs(持続可能な開発目標)の実現に積極的な役割を果たします。
  5. 生協を含む市民社会セクターに関する総合的な情報を収集・蓄積し、社会に発信します。
  6. 協同組合に関わる研究機関とのネットワークを拡充し、より先進的な研究を行うための研究基盤を整えます。

第10次中期計画(2023年度~2025年度)

【基調】生協組合員・役職員、研究者とのネットワークを築き直し、コミュニケーションを強めることを通じて、消費者組織である生活協同組合の発展と人々の生活向上に貢献できる研究・調査を積み上げ、積極的に発信していきます。

1.研究・調査

  1. (1) 生協の重要な課題(問題)を把握し、その解決に向け研究・調査を進めます。消費者の暮らし、SDGs(持続可能な開発目標)、地域共生社会の実現に向けた生協および生協を含む市民セクターの役割と課題の探求を研究・調査の柱の一つとします。
  2. (2) 国内外の生協・協同組合の思想、歴史、組織、取り組みなどについて資料収集と研究を進めます。
  3. (3) 研究員は日々の研究・調査活動を通じて専門性を磨き成果物の質の向上につなげます。生協役職員・組合員と研究者の共同作業を追求します。

2.成果の報告・共有化

  1. (1) 研究・調査の成果を、公開研究会や全国研究集会の開催、研究誌(『生活協同組合研究』『生協総研レポート』)の発行、デジタルアーカイブへの公開を通じて、生協関係者および生協・生協総合研究所の活動に関心をお持ちの研究者等と共有します。
  2. (2) 生協(役職員・組合員)のニーズをつかみ、企画に反映できるようにします。多くの参加者・読者からフィードバックしていただけるよう働きかけを強め、今後の企画に生かします。公開研究会等では参加者とのコミュニケーションを大切にします。
  3. (3) 成果をより多くの方に届けるために、公開研究会等の資料のウェブサイトでの公開やオンデマンド配信等に取り組みます。
  4. (4) より生協の発展に寄与できる研究誌を目指して、コンセプトの明確化、企画・編集プロセスの見直しおよびデザイン改善を進めます。

3.教育・研修

  1. (1) 大学において生協や協同組合について学ぶ場づくりを支援します。大東文化大学「生協社会論」の講義内容を改善し続け、全国の生協との共有を進めます。
  2. (2) 研究員の研究・調査の成果および研究分野を生協関係者に積極的に伝え、講師派遣を広げます。

4.助成事業

  1. (1) 両事業とも日本の生協全体の事業であることを各方面に伝え、生協からの注目・共感・賛同と協力を広げながら進めます。
  2. (2) 「生協総研賞」は、生協と協同組合運動の発展に寄与することを目的とし、暮らしと生協に関する研究を表彰・助成するという趣旨に沿って質の高い研究を促進できるよう候補作の推薦や応募のルートを広げ、深耕します。生協のネットワークの活用を一層進めます。
  3. (3) 「アジア生協協力基金」の「国際協力助成企画」は、基金の目的に沿った活動を促進できるよう日本生協連および各生協連合会との連携を強めます。「一般公募助成企画」は、生協や国際活動支援組織とのコミュニケーションを強化し充実した助成につなげます。

5.ネットワーク

  1. (1) 協同組合関係研究組織および関連学会(関係者)との情報交換および研究交流を進め、研究活動の充実を図ります。
  2. (2) 大学等の研究機関における生協・協同組合の研究(者)を増やすことを目指して、情報発信や研究会活動などを進めます。

6.コミュニケーション

  1. (1) ウェブサイトや刊行物を通じて生協総合研究所が「生協のシンクタンク」として生協の発展に寄与する研究・調査をしている団体であることを継続的に伝えていきます。
  2. (2) 情報発信は紙媒体(刊行物・チラシ)からインターネットへ基軸を移し、充実させます。
  3. (3) 生協総合研究所の活動への関心をひき、共感を高めるウェブサイト・刊行物とするためにデザイン、見やすさ・読みやすさを改善します。

7.会員制度

  1. (1) 生協総合研究所に寄せられた意見を事業に反映させる業務を整備します。
  2. (2) 会員がインターネットを通じて優先的に情報授受できる仕組みを構築します。
  3. (3) 生協総合研究所の活動は会費によって支えられていることを伝え、会員の維持・拡大につなげます。

8.業務運営

  1. (1) 業務の品質向上と効率化に向けて、業務手順の整理とシステム化を進めます。
  2. (2) 生協との関係および法制度の動向を踏まえ、組織運営の基本となる考え方を整理します。
  3. (3) 職員一人一人の成長と職員同士の学び合い・助け合いを促進する職場運営・マネジメントを進めます。