助成事業

アジア生協協力基金活動報告会

○ 開催日時
2022年8月26日(金)13:30~15:30
○ 開催形態
Zoomミーティングによるオンライン開催 オンデマンド配信あり
○ 会  場
プラザエフ5階会議室
○ 参 加 者
55名
〇 主  催
生協総合研究所 アジア生協協力基金 運営委員会
プログラムと報告者
報告 ①
宮﨑達郎(生協総合研究所 研究員)
「アジア生協協力基金の概要について」
報告 ②
成瀬 悠(特定非営利活動法人 ハロハロ)
「ボホール州アルマール村の海藻農業組合の持続的運営基盤の構築」
報告 ③
片山美紀(特定非営利活動法人 幼い難民を考える会)
「保育者の保育技術向上と運営メンバーの能力強化によるカンボジア『村の幼稚園』の自立支援」
概要

 アジア生協協力基金の一般公募助成事業の成果を共有することと、助成金に今後応募するであろうNPO/NGOなど市民グループへの情報提供を目的として、初めて活動報告会を一般に公開する形式で実施した。

 第1報告では、生協総研の宮﨑達郎研究員が、アジア生協協力基金の概要について解説した。基金設立の経緯から現在までの活動、国際協力助成事業と一般公募助成事業の2つの事業について紹介しつつ、後半では一般公募助成事業について応募の要件や助成の趣旨についてより詳細に解説した。

 第2報告では、特定非営利活動法人ハロハロの成瀬 悠氏より、フィリピン・ボホール州アルマール村の住民グループを対象とした海藻農業組合の支援事業についてご報告いただいた。もとより海藻農業・漁業により生計を立てていた人々を組織化し、海藻農業を持続的なものへと成長させていくことを目的とした事業である。海藻栽培のローン制度や資材の共同購入といった海藻栽培を支援する生計向上の取り組みにはとどまらず、教育や環境、インフラに関わる取り組みも実施し、幅広い活動を行っている。

 第3報告では、特定非営利活動法人幼い難民を考える会の片山 美紀氏より、カンボジア国内における「村の幼稚園」設立の事業についてご報告いただいた。「村の幼稚園」は、現地の村からの要望に応じて、村が長期的に幼稚園を運営することを契約した上で、園舎建設や3年間の保育活動支援を行う事業である。保育活動支援を終えた4年目以降は村が自主運営していく形に移行することを目指している。

 非常に優れた事例報告をいただいたこともあり、質問も多く出された。今後もアジア生協協力基金の成果を広く共有し、基金がより多く活用されるようなきっかけを作っていきたい。