アジア生協協力基金2020年度助成先決定のお知らせ
アジア生協協力基金は、アジアの協同組合発展のために、1987年の日本生活協同組合連合会・総会での決定を経て、日本生協連と日本生協連会員の寄付金によって創立された基金です。1989年から管理運営を生協総研が担っています。基本財産約8.8億円の利子を活用し、日本生協連の国際協力活動への助成を行ってきました。2009年、生協総合研究所の公益財団法人への移行に伴い、一般公募による助成を開始しました。一般公募の助成対象は、アジア・太平洋地域で現地の住民が協同の力で実施する事業を支援する、NGO/NPOや市民グループなどの組織です。
生協総研2019年度第4回理事会において、2020年度助成事業の計画を決定いたしましたので、お知らせいたします。
(1)一般公募助成事業
2020年度の一般公募は、2019年9月1日から10月31日まで生協総研のウェブサイトをはじめ、日本生協連会報・組合員活動情報さらに東京ボランティア・市民活動センター(TVAC)や国際協力NGOセンター(JANIC)、日本財団(CANPAN FIELDS)などのウェブサイトで募集案内を広報しました。この結果、23事業の応募がありました。
第3回運営委員会(2019年10月26日)での書類選考で11組織に絞り込み、第4回運営委員会(2020年2月1日)でプレゼンテーション審査を行いました。その結果、2020年度は8組織への総額7,247,078円の助成を理事会に提案し、以下のとおり決定しました。
No. | 組織名 | 相手国 | 事業名 | |
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1 | 特定非営利活動法人 | イランの障害者を支援するミントの会 | イラン | キャラジ市の障害児デイサービス支援事業 |
2 | 特定非営利活動法人 | 幼い難民を考える会 | カンボジア | 保育者の保育技術向上と運営メンバーの能力強化による「村の幼稚園」の自立支援 |
3 | 一般社団法人 | Think locally act globally | スリランカ | スリランカにおける民族共生による貧困女性生計向上事業 |
4 | 公益財団法人 | PHD協会 | インドネシア | 非感染性疾患予防のための地域保健ボランティアの育成と組織化 |
5 | 特定非営利活動法人 | アーシャ=アジアの農民と歩む会 | インド | 北インド農村女性の自立ための手工芸品マーケティングシステムの確立と生産・技術能力向上事業 |
6 | 認定特定非営利活動法人 | ICA文化事業協会 | ネパール | ネパールにおけるチャウパディ慣習の改善による女性の自立とエンパワメント |
7 | 特定非営利活動法人 | アジアキリスト教教育基金 | バングラデシュ | ノンフォーマル学校を通じたマイクロファイナンス・パイロットプロジェクトのための貯蓄・融資グループ組織化・組織強化事業 |
8 | 特定非営利活動法人 | Colorbath | ネパール | ネパール サルシュカルカにおける、コーヒー生産者組合の設立・運営支援を通じたコミュニティの経済力向上・人材育成プロジェクト |
(2)国際協力助成事業(日本生協連・国際活動委員会企画事業)
日本生協連・第2回国際活動委員会(2019時年12月13日)で起案され、アジア生協協力基金2019年度第3回運営委員会(2019年12月21日)で確認された6企画に対して総額600万円の助成を行います。この企画には、全国大学生活協同組合連合会と医療福祉生活協同組合連合会による企画がそれぞれ1件ずつ入っています。
No. | 相手国 | 企画名 |
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1 | アジア | ICA-AP選抜生協マネジャー研修1 |
2 | アジア | ICA-AP選抜生協マネジャー研修2 |
3 | 韓国 (開催国) |
ICA-AP生協委員会主催 生協ワークショップ「アジア太平洋地域生協の社会貢献の可能性について」 |
4 | ベトナム (開催国) |
ICA-AP生協委員会主催 生協経営ワークショップ |
5 | 韓国 (開催国) |
(全国大学生協連)ICA-AP教育機関協同組合委員会/教育機関協同組合のワークショップ |
6 | 韓国 | (医療福祉生協連)組合員活動の展開を通じた医療福祉生協の地域健康づくりの視察 |