助成事業

アジア生協協力基金・2019年度の助成先決定のお知らせ

 アジア生協協力基金は、アジアの協同組合発展のために、1987年の日本生協連総会での決定を経て、日本生協連と日本生協連会員の寄付金によって創立された基金です。1989年から管理運営を生協総研が担っています。基本財産約8.8億円の利子を活用し、日本生協連の国際協力活動への助成を行ってきました。2009年、生協総研の公益財団法人への移行に伴い、一般公募による助成を開始しました。一般公募の助成対象は、アジア・太平洋地域で現地の住民が協同の力で実施する事業を支援する、NGO/NPOや市民グループなどの組織です。

 生協総研2018年度第4回理事会において、2019年度助成事業の計画を決定いたしましたので、お知らせいたします。

1. 一般公募助成事業

 2019年度の一般公募は、2018年9月1日から10月31日まで生協総研のウェブサイトをはじめ、日本生協連会報・組合員活動情報さらに東京ボランティアセンターや国際協力NGOセンター(JANIC)、日本財団(CANPAN FIELDS)などのウェブサイトで募集案内を広報しました。この結果、20事業の応募がありました。

 第3回運営委員会(2018年10月27日)での書類選考で10組織に絞り込み、第4回運営委員会(2019年1月26日)でプレゼンテーション審査を行いました。その結果、2019年度は8組織への総額7,195千円の助成を理事会に提案し、以下のとおり決定しました。

申請団体 事業対象国 助成事業の概要
特定非営利活動法人
アーシャ=アジアの農民と歩む会
インド 北インド農村女性の自立支援のための手工芸品マーケティングシステムの確立と生産・技術能力向上事業
特定非営利活動法人
わぴねす
インド インドハンセン病コロニーにおけるきのこ栽培・販売トレーニングを通じた自立支援事業
特定非営利活動法人
アジア・コミュニティ・センター21
スリランカ スリランカ女性住民組織による共同農業ビジネス開発と市場開拓を通じた地場産業の育成と女性のエンパワメント
特定非営利活動法人
地球の友と歩む会
インド 女性グループによる持続可能な農業をめざした菜園づくりとシードバンク運営による女性の自立支援事業
特定非営利活動法人
カラーバス
ネパール ネパール サルシュカルカにおける、コーヒー生産者組合の設立・運営支援を通じたコミュニティの経済力向上・人材育成プロジェクト
特定非営利活動法人
幼い難民を考える会
カンボジア 保育者の保育技術向上と運営メンバーの能力強化による「村の幼稚園」の自立支援
特定非営利活動法人
ヒマラヤ保全協会
ネパール キウイ栽培による地域の生活林再生のアグロフォレストリー
特定非営利活動法人
ハロハロ
フィリピン ボホール州アルマール村海藻農家組合の持続的運営基盤の構築

2. 国際協力助成事業(日本生協連・国際活動委員会企画事業)

 日本生協連・第2回国際活動委員会(2018年12月14日)で起案され、アジア生協協力基金2018年度第3回運営委員会(2018年12月26日)で確認された6企画に対して総額600万円の助成を行います。この企画には、全国大学生協連と医療福祉生協連による企画がそれぞれ1件ずつ入っています。

相手国 企画名
アジア ICA-AP選抜生協マネジャー研修1
アジア ICA-AP選抜生協マネジャー研修2
韓国(開催国) ICA-AP生協委員会主催
韓国生協開発ワークショップへの講師派遣・開催費補助
シンガポール(開催国) ICA-AP生協委員会主催
生協経営ワークショップへの講師派遣・開催費補助
マレーシア(開催国) (全国大学生協連)
ICAアジア太平洋地域大学/キャンパス生協委員会セミナー
ネパール (医療福祉生協連)
協同組合による地域での健康づくり活動の実践教育