アジア生協協力基金・2018年度の一般公募助成先決定のお知らせ
アジア生協協力基金は、アジアの協同組合発展のために、1987年の日本生協連総会での決定を経て、日本生協連と日本生協連会員の寄付金によって創立された基金です。1989年から管理運営を生協総研が担っています。基本財産約8.8億円の利子を活用し、日本生協連の国際協力活動への助成を行ってきました。2009年、生協総研の公益財団法人への移行に伴い、一般公募による助成を開始しました。一般公募の助成対象は、アジア・太平洋地域で協同組合または現地の住民が協同の力で実施する事業を支援する、日本国内に拠点をもつ小規模な非営利組織です。
生協総研2017年度第4回理事会において、2018年度助成事業の計画を決定いたしましたので、お知らせいたします。
1. 一般公募助成事業
2018年度の一般公募は、2017年9月1日から10月31日まで生協総研のウェブサイトをはじめ、日本生協連会報・組合員活動情報さらに東京ボランティアセンターや国際協力NGOセンター（JANIC）など4つのウェブサイトで募集案内を広報しました。この結果、17事業の応募をいただきました。
アジア生協協力基金 第3回運営委員会での書類選考で10組織に絞り込み、第4回運営委員会でプレゼンテーション審査を行いました。7組織への総額6,809千円の助成を理事会に提案し、以下のとおり決定しました。
助成の決定した組織とプロジェクトは、以下の通りです。
| 申請団体 | 助成事業の概要 | 事業対象国 | 助成額 |
|---|---|---|---|
| 特定非営利活動法人 わぴねす | インドハンセン病コロニーにおけるきのこ栽培・販売トレーニングを通じた自立支援事業 | インド | 1,000,000 |
| 一般社団法人 コミュニティ・4・チルドレン |
農村における離乳食作りと有機農業技術研 修を通じた有機農家組織化支援 | カンボジア | 1,000,000 |
| 特定非営利活動法人 ハロハロ | ボホール州アルマール村地域海藻水産業組合設立支援 | フィリピン | 960,000 |
| 特定非営利活動法人 アジア・コミュニティ・センター21 | スリランカ女性住民組織による共同農業ビジネス開発と市場開拓を通じた地場産業の育成と女性のエンパワメント | スリランカ | 991,000 |
| 特定非営利活動法人 カマル・フリーダ | 元スラム居住の母親たちによる複合型組合 を基幹とした生計安定化支援 | フィリピン | 860,000 |
| 認定NPO法人 テラ・ルネッサンス | ロカブッス村協同組合組織化によるコミュニティ・レジリエンス向上支援事業 | カンボジア | 999,000 |
| 認定特定非営利活動法 人 ソルト・パヤタス | リサール州カシグラハン再定住地における 食育推進収入向上事業 | フィリピン | 999,000 |
| 合計 6,809,000円 | |||
2. 国際協力助成事業
日本生協連・第2回国際活動委員会（2017年12月15日）で起案され、アジア生協協力基金2017年度第3回運営委員会（2017年12月21日）で確認された6企画に対して600万円の助成を行います。この企画には、全国大学生協連と医療福祉生協連による企画がそれぞれ1件ずつ入っています。
| 相手国 | 企画名 | 助成額 |
|---|---|---|
| アジア | ICA-AP選抜生協マネジャー研修1 | 1,800,000 |
| アジア | ICA-AP選抜生協マネジャー研修2 | 1,900,000 |
| スリランカ（開催国） | ICA-AP、ICA-AP生協委員会共催 南アジア地域生協開発ワークショップへの講師派遣・開催費補助 | 500,000 |
| シンガポール（開催国） | ICA-AP生協委員会主催 生協経営ワークショップへの講師派遣・開催費補助 | 600,000 |
| イラン（開催国・変更の可能性あり） | （全国大学生協連）ICAアジア太平洋地域大学／キャンパス生協委員会セミナー | 400,000 |
| ネパール | （医療福祉生協連）協同組合による地域での健康づくり活動の実践教育 | 800,000 |
| 合計 6,000,000円 | ||