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助成事業

公益財団法人生協総合研究所 2015年度第8回公開研究会
「生協総研賞・第12回助成事業論文報告会」報告

○ 開催日時
2016年3月5日(土)12:40~18:30
○ 開催会場
東京・日比谷図書文化館 コンベンションホール
○ 参加者
参加者43名
プログラムと報告者

12:20 開場
12:45 開会あいさつ
12:50 報告開始(報告20分、質疑と座長コメント10分)

税所真也(東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程)

福祉クラブ生協による成年後見支援
――地域生活にもたらす機能と限界――

天野恵美子(関東学院大学経済学部准教授)

高齢社会における地域小売商業の新たな役割と可能性
―高齢化率全国1位の秋田県の高齢消費者のくらしと地域小売業からの展望―

杉山貴士(尼崎医療生活協同組合理事会事務局課長)

医療生協による被災地の生活支援活動と「地域コミュニティの再生」の試み
~宮城県山元町花釜地区でのアクションリサーチを通して~

高森順子(大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程)

持続可能な災害伝承の「場」の構築に向けた実践的研究
―阪神・淡路と東日本における継続的な災害伝承活動の比較から―

齊藤康則(東北学院大学経済学部准教授)

非営利組織の男性常勤職員のライフヒストリーとキャリア意識
――東日本大震災の被災3県をフィールドとして

岡村健太郎(東京大学生産技術研究所助教)

昭和三陸津波後の復興過程における産業組合に関する研究
(農山漁村経済更生運動と三陸沿岸被災集落)

三浦一浩(一般財団法人地域生活研究所研究員)

日本とドイツにおけるエネルギー転換に向けた協同組合の役割、とりわけエネルギー生協の可能性について

16:45 閉会あいさつ
17:00 懇親会
概要

 2014年度の総研賞第12回助成事業の助成対象となった7名による研究成果の報告会を日比谷図書文化館コンベンションホールで行った。

 2月末に刊行された各々の研究成果を掲載した報告論文集を基礎資料とし、20分ずつの報告後、来場者を交えての質疑応答、選考委員からのコメントと続いた。特に武田晴人選考副委員長には欠席された樋口恵子先生ご担当の報告まで鋭い質問や、研究の前提となる基礎をつくコメントを頂いた。今年度の報告会の特徴は、震災に関連する諸課題を研究対象とした報告が多く見られたこと、医療生協や労働者協同組合、エネルギー協同組合など、多様な分野で活動する協同組合について取り扱った報告が含まれていたことであった。各地の生協、研究対象となった関連協同組合からも積極的なご参加をいただき、大変ありがたいことであった。

 また懇親会にも多数(30名)の参加があり、報告者と選考委員、参加者の間で報告会の中では限られた時間のために深め切れなかった部分についてさらなる議論が行われたことは、報告者の今後の研究の進展のためにも非常に有益であったと思われる。