助成事業

公益財団法人生協総合研究所 2014年度第5回公開研究会
「生協総研賞・第11回助成事業論文報告会」報告

○ 開催日時
2015年2月21日(土) 12:20~18:30
○ 開催会場
東京・四ツ谷プラザエフ 3階会議室コスモス
○ 参 加 者
60名
プログラムと報告者

12:20 開場
12:45 開会あいさつ
12:50 報告開始(報告15分、質疑と座長コメント10分)

沢田淳子(特別養護老人ホーム百合丘苑看護師)

特別養護老人ホームのケア管理者に必要なケア管理能力とその構造
―施設長の役割にある看護管理者と介護管理者のケア管理実態から―

東根ちよ(同志社大学大学院総合政策科学研究科博士後期課程)

ファミリー・サポート・センター事業を支える会員の意識
―「有償ボランティア」活動の意義と課題―

阿濱茂樹(山口大学教育学部准教授)

データマイニングアプローチによる学習者の学びのニーズを重視した大学生協事業に関する研究

鈴木亮平(東京大学大学院工学系研究科博士課程)

中山間地における移動販売を軸とした生活インフラの構築
―住民・行政・移動販売事業者の連携による社会実験からの考察―

山本芳華(摂南大学経営学部准教授)

コープデリ事業の社会的価値に関する研究
~経営側と消費者側の両面から見た分析~

岩間信之(茨城キリスト教大学文学部准教授)

フードデザート地域における持続的な買い物弱者支援事業の提言に向けた地理学的研究
―茨城県牛久市における生協移動トラック事業を事例として―

岩川貴志(非営利特定活動法人循環共生社会システム研究所研究員)

コミュニティの形成がもたらす地域との「つながり」の向上に関する定量分析
―三重県鈴鹿市での実践事例より―

北風 亮(法政大学地域研究センター客員研究員)

ソーラーシェアリングの知見・課題の整理と事業化モデル構築に関する研究
~南相馬市を含む先進地域の取組みを事例に~

16:55 閉会あいさつ
概要

 2013年度の第11回助成事業にて助成対象となった8名による研究成果の報告が行われた。会場は満席となり、大盛況であった。各々の研究成果を掲載した報告論文集を基礎資料として15分ずつの報告後、来場者を交えての活発な質疑応答、選考委員からのコメントと続いた。今年度の報告会の大きな特徴の一つは、生協の事業や地域社会の諸課題を主な研究対象とした報告が、これまで以上に多く見られたことであった。また、各地の生協からも積極的なご参加をいただき、大変ありがたいことであった。生協や地域の現場の方々とのやりとりや選考委員からのコメントは、助成対象者の諸氏にとって、今後の研究を進める上で少なからず得られるものがあったと思われる。また、ご来場くださった方々にとっても、生協や地域社会をめぐる研究の最新の動向に触れることのできる、有意義な場になったならば幸いである。今回はご参加のかなわなかった方々も、次の機会にはぜひお越しくださり、議論に加わっていただければと願う。