生協社会論

2024年度第14回講義概要「ダイバーシティ推進の視点から社会と生協を考える」

○開催日時 2024年7月17日(水)15:00~16:30

○開催会場 大東文化大学 板橋キャンパス

講師とテーマ

平野路子(日本生活協同組合連合会 政策企画室室長)
「ダイバーシティ推進の視点から社会と生協を考える」

概要

講師の平野さん
講師の平野さん

 第14回の講師は日本生協連の平野氏でした。「D&Iとジェンダーの用語解説」「世界からみた日本の状況と課題」「今なぜ社会はD&Iとジェンダー平等なのか?」「日本の男女共同参画の経過」「国の重点方針と現状」「『無意識の思い込み』について」「生協の到達点と課題」などについて講義いただきました。

受講した学生のレポートから

Aさん
私の弟はランドセルをブラウンにしていた。弟の代では個人の好きなランドセルを選んでいたし、男性がスカートをはいたり、学校の制服で女子生徒がズボンをはいているところをみても違和感が減少している。それはアンコンシャスバイアスについて勉強しているからだ。会社で働いている人たちにもその機会を設ければより変化のスピードが上がると思う。

Bさん
私もジェンダーについて勉強していますが、問題となっているものは、ほとんどがアンコンシャスバイアスに関係しています。ランドセルの選択の問題については大きく改善しましたが、まだまだ無意識な思い込みは沢山残っていて、改めて難しい問題だと感じました。社会学を学んでいく上で、私もアンコンシャスバイアスについて意識し、行動しようと思います。

Cさん
男性女性関係なく、自分のやりたいことをできるような社会であるべきだと思う。男っぽい、女っぽいという理由で周りの目を気にして断念してはもったいないし、よりよい社会をつくっていくために、自分の意見を主張していくことが大切であると感じた。

Dさん
女性の地位向上を私は願っていますが、女性が積極的に上に立たなければいつまでたっても女性の地位は低いままだと思うので、頑張って昇進を目指そうと思います。偏見、差別をなくしていくことは本当に難しいことだと思いますが、一人一人の小さな行動で社会が変わって欲しいと思います。

Eさん
家事・育児の時間が妻に比べて夫が著しく少ないことは知っていましたが、夫の長時間労働を問題視しているのを初めて見ました。身近なところから視野を広く、多様性というものを理解できるようになりたいと思います。