生協社会論
2024年度第4回講義概要「多角的視点から平和を考える」
○開催日時 2024年5月8日(水)15:00~16:30
○開催会場 大東文化大学 板橋キャンパス
講師とテーマ
上村慶輔(本生活協同組合連合会 社会・地域活動推進部 組合員活動G)
「多角的視点から平和を考える」
概要
講師の上村さん
第4回講義の講師は、日本生協連の上村さんです。「多角的視点から平和を考える」をテーマに「核兵器の脅威」「近年の世界情勢」「日本の生協における平和活動の歴史と取組み」などについて講義いただき、被爆者の方の証言動画を視聴しました。
受講した学生のレポートから
Aさん
今回の講義を受けて、核や平和に対する意識を強く持つことがいかに大事なことであるかを再認識することができました。特にインタビューの動画を見て、亡くなった方を14万人という括りだけで表してしまうようなことはもう起こしてはならないという言葉に強く印象を受けました。
Bさん
動画の中で「平和は握りしめておかないとある日突然無くなってしまうから平和を守ることが必要だ」と言っていた方に共感を持った。唯一、核兵器による被害を受けたのが日本なので、もっと世界に核兵器の恐ろしさを伝えることが大切だと思った。
Cさん
今日、この講義で切明千枝子さんから貴重な経験が聴けて良かったです。被爆者の苦しみは何度も聴いたことがありますが、何度聴いても心苦しく、この苦しさは計り知れないなと思います。平和について考える機会を持つことがとても大切であると改めて思いました。
Dさん
祖父母から戦時中のくらしについて聞いたことがあるが、広島に行きこの目で見て考えてこなかった。きっかけがないからと言い訳をするのではなく、自ら赴かなければならないと思った。私は千葉出身で被爆した方から話を聴いたことがないので、小・中・高・大学でオンライン証言を聴ける場が欲しいと思う。
Eさん
被爆者の方が話されていた、名前があった人々が「14万人」という枠組みの中にまとめられてしまうという話がとても心に残りました。14万人すべての人々の名前を知る街は、原爆が落とされた瞬間になくなってしまったのだと思うと、やはり核兵器はあってはならない兵器なんだと再認識しました。
Fさん
核兵器禁止条約の署名活動に何度か参加していたことがありました。日本という国はもっとこの条約に向き合わなければならないと思っています。被爆・戦争を体験した世代が直接訴えられるのはもう残り少ないので、戦争を忘れないためにも理解努力は必要不可欠だと感じました。
Gさん
切明千枝子さんの被爆の証言を聴いて心が痛くなりました。被害を被ったという事実が大きく取り上げられがちですが、加害者でもあったということも忘れてはいけないと思いました。日本が14万人の命を奪われたのと同様に日本から無作為に命を奪われた国も存在します。加害も被害もない幸せな世界になると良いと思いました。
Hさん
実際に戦争を体験し語り継いでくださる方が減っていく中で、まずは戦争について興味を持ってもらい風化させない取り組みが、悲しい戦争を繰り返さないために必要だと思いました。