生協社会論

2023年度第12回講義概要「コープみらいの子育て支援の取り組み」

○開催日時 2023年7月12日(水)15:00~16:30

○開催会場 大東文化大学 板橋キャンパス

講師とテーマ

篠原 陽子(コープみらい 千葉県本部 参加とネットワーク推進部渉外・広報課 広報担当)
山城 淳子(コープみらい 千葉県本部 参加とネットワーク推進部企画課 係長)
「コープみらいの子育て支援の取り組み」

概要

講師の山城さん
講師の山城さん

講師の篠原さん
講師の篠原さん

 第12回講義の講師は、生活協同組合コープみらいの篠原さんと山城さんです。国の子育て支援(こども家庭庁創設)についての概説に続き、行政と連携した子育て支援(地域子育て支援拠点事業)、コープみらい独自の子育て支援などについて講義をしていただきました。

受講生の受けとめ

Q 生活協同組合(団体)のどのようなところに興味や関心を持ちましたか、または持てませんでしたか?

Aさん
生協は地域と連携をして、その地域に住んでいる親、子どもが少しでも快適に住めるために親同士での交流の場を作り、交流の輪を広げるために力を注いでいるのはとてもすごいと思いました。

Bさん
行政と連携したコープみらいの子育て支援があるということに関心をもちました。親にとっても子にとっても成長できる場所をつくっていることにも関心をもちました。

Cさん
「子育て広場」という取り組みについて、とても感心を持った。子どもが生まれる前から、こうした支援の場と繋がる機会があれば、非常に助かるのだろうと考えた。

Q この講義のポイントは、どこにあったと思いますか?

Dさん
行政と連携したコープみらいの子育て支援は地域の機関と連携するだけでなく、子育て支援の利用者同士の交流や専門家への相談といった活動の動きが活発であるところがポイントであると思う。また、男性の子育て支援の問題解決のためのイベントも開催し、父親同士の情報共有も促している。こうした子育て支援は出産してすぐ、妊娠しているときに子育て広場などを訪問するなどと動くことが望ましい。行政と連携した事業だけでなく、コープみらい独自の事業もあり、外に出かけにくい方々の支援としてオンライン講座の開催やコープの乳児食試食等の支援に力を入れている。

Eさん
出産はゴールではないという点がとてもポイントだと思いました。分からないことが多くて不安になってしまうと思うのですが、今回の講義で子育て広場があることを知れたことも今後の私にとってはとても為になるポイントであったと思います。また、オンラインでの開催もあることを知り、体調が優れず外出したくない時も家から参加出来るのでとても助かるサービスであると思いました。一人ではないと思えることが子育ての負担を少しでも減らせることに繋がると思いました。

Fさん
コープみらいが行政と連携して行う子育て支援の取り組みがポイントだったのではないかと思いました。例えば、子育て親子の交流の場を提供している点です。親子で安心して楽しめる、同じ境遇の親子が交流できる、子育てに関する相談ができる、など子育てをする親にとって、不安や悩みを解決するために非常に良い取り組みだと思いました。また、お母さんに限らず、お父さんも育児に参加するために応援する取り組みも重要だと思いました。男性も参加しやすいように木工教室やパパ・リラックス館などのイベントを開催することで、より父親の子育てが普及していくのではないかと思いました。他にも様々な子育て支援の取り組みがありましたが、母親も父親も子育てしやすいように寄り添いながら活動を行っていることがよく分かりました。

Q この講義や生活協同組合(団体)に対する意見・感想を書いてください。

Gさん
今20歳で結婚や出産など具体的な想像はまだできませんが、いつかは結婚して子どもが欲しい!という憧れがあります。ただ、なかなかいざ妊娠したらどうすれば良いのかなど、具体的に教えてもらう場は少ないので、今回の授業で学ぶことができて良かったです。子育てひろばというものがあることも、今回初めて知りました。気がついたら今年21歳で、先輩などでは既に結婚して子供がいる人もいます。もしかしたら私もあと数年でお母さんになるということもあるかもしれません。そのときのために、コープみらいの子育て支援のことをしっかり覚えておきたいです。

Hさん
絶対的貧困よりも相対的貧困が多い日本において、就学困難な子供たちも一定数いる中で、コープみらいさんが行っている奨学金給付事業や、フードバンク、フードドライブ、フードパントリーなどの事業はとても重要になっていると感じました。地域の人々と協力するという取り組みは素晴らしいと思いました。

Iさん
コープみらいは幼いころから組合員になっており宅配も毎週利用しているが、宅配のイメージが強かったこともあり、ここまで子育て支援に力を入れているとは知らなかった。子育てを行う中で生まれる悩みなどを敏感に受けとり、細やかに反映させているということが今回の講義で強く印象に残った。利潤だけを追求しない、痒いところに手がとどくこのような取り組みは、ただの民間企業ではできない生活協同組合ならではの強みだと思った。自分も知らなかっただけでこのようなサービスを利用したことがあるかもしれないので、地元のサービスを調べてみようと思った。