生協社会論
2023年度第4回講義概要「ライフプランニングの必要性を考える」
○開催日時 2023年5月17日(水)15:00~16:30
○開催会場 大東文化大学 板橋キャンパス
講師とテーマ
藤井 智子(NPO法人Wco.FPの会(生活クラブ共済事業連合生活協同組合連合会)事務局長)
「ライフプランニングの必要性を考える」
概要
講師の藤井さん
第4回講義の講師は、NPO法人Wco.FPの会(生活クラブ共済事業連合生活協同組合連合会)の藤井さんです。CO・OP共済のめざすもの・ライフプランニング活動のめざすものの説明から始まり、家計の収支(貯蓄の意味)・家計の見直し、日本の社会保障制度(主に健康保険と公的年金)などについて講義をしていただきました。
受講生の受けとめ
Q 生活協同組合(団体)のどのようなところに興味や関心を持ちましたか、または持てませんでしたか?
Aさん
生協には、ライフプラン・アドバイザーのような資格をもった人がおり、それを中心として組合員のライフプランニングを情報提供や講座などによって適切なものになるようサポートしている、という点。
Bさん
ライフプランニング活動の幅広い講座に興味を持ちました。子育てや介護、保険など、多くの人のニーズにあった講座があるので、よりよい暮らしを送ることができるものばかりで、知識がない人にはとても良い機会だと感じました。
Cさん
ライフプランニング活動というものを初めて知った。保障に関して選択ができる力をつける機会を提供してもらえるのは、とても助かる取り組みだと思いました。
Q この講義のポイントは、どこにあったと思いますか?
Dさん
ライフプランを考えるためには、保険や保障、税金など、くらしに関わるお金について正しい知識が必要になるため、組合員同士で学び合う「ライフプランニング活動」で正しいしくみを理解することはとても大切である。長い人生の中でライフイベントを考えて、いつ、どんな収入や支出があるのか、予算や貯蓄の計画を立てていく必要がある。
Eさん
生協のライフプランニング活動に関するライフプラン講座では、保険のことやサステイナブルに気を配った家計のこと、年金や教育費、子育てのことなど、人が生きていく上で必要であり計画しなければならない人生のことについて勉強できるということが、重要なポイントとして理解できた。また、これからの人生で収入と支出を確認しながら暮らすことが大切だと思った。家計の見直しをするときに、まず固定費の見直しから考え、予算の範囲内でやりくりすることが大切だと分かった。健康保険には、出産育児一時金や埋葬料、傷病手当金などの制度があり、保険について詳しく知ることができた。
Fさん
長い人生の中でのお金の使い方・重要性を把握することができました。自分のライフプランを立てることは自分が生きていく上で重要であり、収入や支出の管理をしっかりと行うべきであると思いました。保障に関してもさまざまな種類があり、貯蓄では賄えないリスクは保険で備えるということは初めて知ることができました。私たちが健康に元気ですごすことができるように健康保険があったり、雇用保険、労災保険があり、国が支えてくれていることが分かりました。
Q この講義や生活協同組合(団体)に対する意見・感想を書いてください。
Gさん
「貯蓄は大事!」というお話から、大学生の現在でもクレジットカードを多く使用し引き落としで悩むことのある自分を本当に見直そうという気持ちになった。今の私には「もしも」のことが起きたときの私的保障が無い。アルバイトを扶養の範囲ギリギリでしているにも関わらず、ほぼ赤字家計であることに危機感を覚えた。国民皆年金制度についても学び、いずれは親の支援無しで負担しなければならないことも考えると不安があるが、自分が将来幸せになれるライフプランを早くから考えたい。NISAやiDeCoについてもインターネットで調べて把握しておこうと思っている。
Hさん
自分のライフプラン、キャッシュフローを考えたことがなかった。あと2年もしないうちに社会人になり、親の扶養から抜けることになる。そうなったとき果たして私は一人で生きていけるのか、とても不安に感じる。貯金だけでは自分の総資産を増やすことはできない、と聞いたことがある。iDeCoやつみたてNISAなど、お金のことについて誰も教えてくれないので、学習しなければならないなと思った。
保険や医療費の話など、知らないことが多かった。高額療養費制度によって、月ごとの負担の上限額が決まっていることを知ることができてよかった。知らないと損することばかりであると思った。とても興味深い講義だった。
Iさん
生協は、組合員がただお金を払って保障やサービスを受けているだけではなく、組合員自身が学んで、運営にも関わっていき、みんなでみんなの暮らし、人生を良くしようという取り組みをしていることが分かりました。また、早いうちから自分のライフプランを考えて、将来の住宅資金や教育資金、老後の資金を確保できるように貯蓄をしておくことが大切だなと思いました。そして、不測の事態にも対応できるような余裕をもって貯蓄をしたり、保険に加入したり、知識をつけておくことが重要だと思いました。