生協社会論

2023年度第3回講義概要「学生生活を取り巻くリスクを考える」

○開催日時 2023年5月10日(水) 15:00~16:30

○開催会場 大東文化大学 板橋キャンパス

講師とテーマ

田中 美樹(日本コープ共済生活協同組合連合会 組合員参加推進部 部長)
「学生生活を取り巻くリスクを考える」

概要

講師の田中さん
講師の田中さん

 第3回講義の講師は、日本コープ共済生活協同組合連合会(コープ共済連)の田中さんです。若年層をとりまくリスク、CO・OP共済の特長と取り組みを中心に、共済(と保険)についての基礎知識、CO・OP共済のライフプランニング活動と併せて説明いただきました。

受講生の受けとめ

Q 生活協同組合(団体)のどのようなところに興味や関心を持ちましたか、または持てませんでしたか?

Aさん
これから起こる被害(災害・病気)のために備えるだけでなく、そもそも起こさないようにすること(健康づくりなど)にも取りくんでいるところ。

Bさん
「共済」の助け合いの精神や、共済の職員と組合員の距離感の近さに、とても好感を持った。

Cさん
CO・OP共済は最初は小さなものであったが、加入者が増えることで改善し、より大きな仕組みになっていったのが興味深かった。掛金を何かあったときのためにリスクに備えて「助け合う」という理念が、これからの社会でとても大切だと思う。

Q この講義のポイントは、どこにあったと思いますか?

Dさん
若年層をとりまくリスクについて特に気になった。自分自身の年齢の問題であることから、「他人ごとではないな」と感じた。自然災害にあったり、病気になってしまうこと、事故がおこってしまうなど、生きている上でリスクは必ずあるので、リスクに備えるためにも保険などに加入しておく必要があることが分かった。CO・OP共済でも地域であったり学生のための支援が多く行われており、このような活動によって救われている人が多くいるのだろうなと思った。

Eさん
「貯蓄は三角、保険は四角」という考え方。貯蓄は使い勝手が良い、保険は時間を長くかけなくても安心できる、と改めて確認できた。どちらかに偏ることなく、適切な備えをしておくべきだと感じた。また、「加入してもらって終わり」でなく、深いたすけあいのつながりを生み出していること。

Fさん
若年層をとりまくリスクとその備えだと思う。今はコロナ感染が一番に考えられるが、実際は自然災害、病気・ケガなど様々なものがあり、自分は関係ないと思いこまず、リスクは常に存在していることを忘れずにいることが重要である。また、他者を傷つけてしまうというリスクも忘れてはならず、自分の被害だけの備えでは足りない。そして、その備えにはお金が必要であり、特に貯蓄に関しては使いやすいという面があり、日本人の貯金癖はこれが要因の一つだと考えられる。しかし、貯蓄は保険や共済と異なり、最初は少なく、地道に積み立てられていくものであるため、早期のリスクには対応できないからこそ、保険や共済の重要性を改めて感じた。

Q この講義や生活協同組合(団体)に対する意見・感想を書いてください。

Gさん
「共済」について詳しく知らなかったので、共済と保険の違いなども学べて良かったです。また、私たちをとりまくリスクは授業でもあったように「自分は大丈夫だ」と思ってしまいがちですが、「他人ごとではない」ということを忘れないようにしたいです。CO・OP共済には昔から加入していましたが、書類と一緒に折り鶴を送ることなどは知らなかったです。加入者がより生きやすくなるための支え合いの仕組みが共済なんだなと思いました。

Hさん
若年層をとりまくリスクを考えるとき、正常性バイアスが働き自分のこととして身近に捉えにくいと知り、確かに私たちはあまり自分のこととして生活のリスクと向き合っていないのではないかと気付かされた。特に学生総合共済で一番支払い件数が多いのは事故通院と知り、他人事ではないと感じたため、一度自分の入っている保険を知り、自分のことについて学びたいと思った。
私の家では地域生協の宅配をお願いしていて、母が宅配に来てもらったお兄さんと世間話などを楽しそうにしているのをよく見る。そういった面でも生協は地域に根ざしたあたたかい組織なのだろうと感じた。
今回の講義を聞き、自分の人生を考えるきっかけになったと感じ、やはりリスクに備えることは大切だと思った。

Iさん
共済が「助け合い」や「つながり」を大切にしているところがとても素敵であると感じました。私はあまりリスクについて考えたことはなかったけど、日常に様々なリスクの可能性はあるし、自分事としてしっかり考えていきたいと感じました。また、保険とは違うものであると理解したので、共済の保障内容をしっかりみてみて、考えてみたいと感じました。保障内容がとても充実しており、組合員のことをとても考えているのだと理解しました。共済金のお支払いを目的としているところがとてもいいと感じましたし、他にも健康関連での予防も大切にしており、社会のために活動しているところが素敵だと感じました。