刊行物

生協総研レポートNo.100 社会的連帯経済研究会(2)

 2022年7月に始まった「社会的連帯経済研究会」からは、昨年『生協総研レポート』(No.98)として、第1回の報告書(富沢賢治・丸山茂樹・石塚秀雄の3氏の委員より)をまとめました。
 本号は、前号に続く残りの委員各位からの著述を掲載する第2弾となります。それぞれに蓄積の深い専門分野をもとに、内容を更新していただいたものともなります。ネット時代とはいえ、そう簡単には得られない内容を豊富に含んでいるものと思います。
 とりあえずはご関心のある分野だけでも構いません。何卒ご一読ください。

 さて、2023年5月には、アフリカ大陸で初めてセネガル・ダカールにおいて GSEF(世界社会的連帯経済フォーラム)が開催されました。国内外から数千人の参加者のなか、日本からも丸山茂樹さんなど約20人強の方々が参加され、幾つかの報告もなされました。この開催にあたっては現地での政治的な思惑があったにせよ、社会的連帯経済の枠組みが世界でそれなりの広がりをみせていることの証左でもあります。本研究会も、次年度からは、どのようにこの枠組みや考え方を広げ、かつ連帯していくものなのか。これを踏まえつつ、研究を進めることになりそうです。

 ところで、もともと「1冊1テーマを原則として、研究成果を集約して発刊。その趣意で発行回数は特定しない。」という位置づけで刊行の始まった『生協総研レポート』が、本号をもって100号を迎えました。
 折角の機会となりましたので、1991年のNo.1からこれまですべての刊行記録を本号の末尾に掲載いたします(著者や論題などの情報は、生協総研ウェブサイトをご覧ください)。こちらもお役だていただけましたらば幸いです。

主な目次

刊行にあたって(鈴木 岳)

ラテンアメリカにおける連帯経済(幡谷 則子)

連帯経済と社会的経済をつなぐロジックとは何か(田中 夏子)

賀川賀川豊彦を手がかりに日本における社会的連帯経済の可能性を考える(伊丹 謙太郎)

社会的経済(Economie Sociale)のフランスにおける起源と展開、そして再発見(鈴木 岳)

『生協総研レポート』100号の軌跡

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公益財団法人生協総合研究所(茂木、鷲見 鈴木)

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