刊行物
生活協同組合研究 2025年1月号 Vol.600
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国外の生協事情2026

●国外の生協事情2026
本号は,2016年8月号「海外生協2016」以来,本誌としては約10年ぶりの国際的な生協の特集を扱ったものとなる。この間は,いうまでもなく2020年前半からの新型コロナウイルス(Covid-19)の世界的な流行と移動制限が長期にわたって続き,期せずして鎖国状態が続いた。当然,以前のような現地取材はかなわなくなった。
ただ,日本でも2023年5月より,感染症が第2類から第5類へと制限が緩和され,少しずつ国外取材もできるようになった。このようななか,やっと今回の特集にこぎつけたわけである。
今回は,英国,韓国,スイス,フィンランドとデンマークでの生協の最新事情を扱うものである。それぞれ実地に十分精通している方々に記していただけたのは幸いである。それぞれの近況や競合の動向,今後の課題も知ることとなるかと思う。加えて過去の教訓と新動向について,補足的に掲載している。
ところで私的な話で恐縮だが,今回の特集が,本誌での愚生の最後の企画となる。これまで執筆された方々と,読者の皆さまの温かな支援に,深く感謝を申し上げたい。
(鈴木 岳)
主な執筆者:天野晴元,李 恩静,金 亨美,佐藤孝一,栗原奈津季,鈴木 岳
目次
- ●巻頭言
- 2回目の国際協同組合年の成果とこれから(和田寿昭)
- ●特集 国外の生協事情2026
- イギリスの生協 コープグループ事業概況と店舗・卸売事業(天野晴元)
- ニューノーマル時代における韓国生協の現況と展望(李 恩静・金 亨美)
- スイス二大生協の近況(佐藤孝一)
- 北欧の生協に学ぶ──フィンランドとデンマークの事業と理念──(栗原奈津季)
- ベルギー・米国・アルゼンチンの生協の顛末とフランスの新潮流(鈴木 岳)
- ●IYC2025の機会に協同組合の価値を再考する(第10回)
- 神奈川の協同組合間協同がつむぐ子どもたちの未来(三浦一浩)
- ●国際協同組合運動史(第46回)
- 1980年第27回ICAモスクワ大会①(鈴木 岳)
- ●本誌特集を読んで(2025・11)
- (亀山俊朗)
- ●『生活協同組合研究』通巻501 ~ 600号までの動向
- (鈴木 岳)
- ●新刊紹介
- 原田小鈴/アリ・ビーザー(著) 黒住奏(訳)『「キノコ雲」の上と下の物語~孫たちの葛藤と軌跡』(柳下 剛)
- ●研究所日誌
- ●生協総研賞 第15回表彰事業・選考委員講評
- ●公開研究会「第7回世界社会的連帯経済フォーラム(GSEF)ボルドー大会の報告とその周辺」(1/27)
