研究活動
公益財団法人生協総合研究所 第34回全国研究集会

- ○ 開催日時
- 2025年11月21日(金)13:00~17:30
- ○ 開催形態
- 来場・オンライン配信併用
- ○ 会 場
- 主婦会館プラザエフ 地下2階クラルテ
- ○ 参 加 者
-
250名(来場58名、オンライン192名)
※オンデマンド配信視聴申込は237名 総計487名
プログラムと報告者(敬称略)
- 開会挨拶
- 中嶋康博(女子栄養大学 教授/公益財団法人 生協総合研究所 理事長)
- 趣旨説明
- 解題 西尾 由(生協総合研究所 研究員)
- 第一セッション
- 講演①「超高齢社会の進展とシニアビジネスの要諦」
- 村田裕之(東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター 特任教授)
- 講演②「超高齢社会を機会と捉えて」
- 矢尾板俊平(淑徳大学地域創生学部 学部長・教授)
- 講演③「地域の高齢者の笑顔のために」
- 住友達也(株式会社とくし丸 創業者・取締役)
- 第二セッション
- 報告①「シニア世代が50%を超えた生協組合員」
- 宮﨑達郎(生協総合研究所 研究員)
- 報告②「コープさっぽろの移動販売事業について」
- 外川雅喜(生活協同組合コープさっぽろ 移動販売事業部 部長)
- 報告③「福井県民生協の“くらしのサポート”について」
- 中川政弘(福井県民生活協同組合 常務理事)
- 閉会挨拶
- 和田寿昭(生協総合研究所 専務理事)
概要

生協総合研究所は、2025年11月21日(金)に「超高齢社会において生協の果たすべき役割を考える」をテーマに第34回全国研究集会を開催しました。60歳代以上の高齢者が生協組合員の半数以上となり、また高齢世代ほど平均利用金額が高くなっていることを踏まえて、高齢世代の生協利用の維持・向上について再考する機会としました。参加者総数は来場・オンライン・事後視聴を合わせて●名となりました。
開会挨拶(中嶋康博理事長)、開催趣旨・解題(西尾研究員)で始まりました。

第一セッションでは3名の外部講師による基調講演をお聴きしました。村田裕之 東北大学 スマート・エイジング学際重点研究センター 特任教授による講演「超高齢社会の進展とシニアビジネスの要諦」では、75歳以上の高齢者において入院率や要介護率が急上昇することを示したうえで生協の強みは組合員の声に基づく商品・サービスの開発・改善であると述べました。淑徳大学 地域創生学部 学部長の矢尾板俊平教授による講演「超高齢社会を機会と捉えて」では、高齢者が買物困難になっていく状況を移動販売等への取り組みによって強みを生かして機会とする逆転の発想が提起されました。移動スーパーとくし丸の創業者である住友達也氏による講演「地域の高齢者の笑顔のために」では、移動スーパーとくし丸が高齢者の生活を支えている様子について熱く語られました。

第二セッションでは、3名の生協関係者が事例報告を行いました。弊研究所 宮﨑達郎研究員による「シニア世代が50%を超えた生協組合員」では、全国生協組合員意識調査をふまえた研究報告を行いました。コープさっぽろ 外川雅喜移動販売事業部長からは「コープさっぽろの移動販売事業について」と題して、現在97台運行している移動販売事業について、また福井県民生協 中川政弘常務理事からは「福井県民生協のくらしサポート」と題して、移動販売ハーツ便・お買い物バス・ゆっくりレジ等の高齢者向けの取り組み全般について事例報告いただきました。

6名による講演および事例報告を受けて、それぞれ活発な質疑応答も行われました。最後に閉会挨拶(和田寿昭専務理事)にて講演・報告を受けたとりまとめを行い、全国研究集会を閉会しました。
