公益財団法人生協総合研究所 第32回全国研究集会
世界的な食料危機の中で、持続可能で健康的な食のあり方と生協の役割を考える

案内チラシ

 私たちの食は、現在、その生産から流通、販売、消費、廃棄に至るサプライチェーンが一国内にはとどまらず、国境を超えて複雑に結び付いています。COVID-19パンデミックによってグローバルな食品の流通は混乱し、人々の移動制限が食料生産にも影響を及ぼしました。ロシアによるウクライナ侵略はこれに拍車をかけ、食料価格高騰による入手困難、食品ロスに象徴されるような食料分配における公平性の問題と相まって、社会的に弱い立場にある人々を一層苦しめています。また、食料生産に伴う温室効果ガス排出量、食料生産のために使用される農地面積や淡水取水量などを考えると、私たちの食は「気候変動対策や生物多様性保護の実現の成否を左右する」といっても過言ではありません。栄養面でも、低栄養と肥満はともに世界の人々の健康に悪影響を及ぼしています。食料システムの変革は、「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」をはじめとするSDGsの目標達成に欠くことができないのではないでしょうか。

 食料価格高騰によって生協組合員を含む人々のくらしは厳しさを増し、食品不足の不安が高まり、食料安全保障をめぐる議論も活発に行われる状況の中、2023年度の全国研究集会は「世界的な食料危機の中で、持続可能で健康的な食のあり方と生協の役割を考える」をテーマに据えて開催いたします。持続可能性や公平性、健康などの観点から今後の「食のあり方」について改めて整理し、「すべての人が持続可能で健康的な食生活を享受できる社会のしくみづくり」に参画するため日本の生協が採るべき道について、参加者一人ひとりにお考えいただくことをめざすものです。

 皆様のご参加をお待ちしております。

●日  時:
2023年10月28日(土)13:00~17:45
●会  場:
コモレ四谷タワーコンファレンス内会議室
●参加形態:
来場(先着100名様)/オンライン配信併用
●参 加 費:
区 分 来 場 オンライン
生協総合研究所会員(団体会員の役職員、組合員を含む) 無料 無料
一般(生協総合研究所会員以外の方) 1,000円 無料
学生・大学院生 無料 無料

※参加費のお支払方法については、お申込み受付後にご登録のアドレスにご連絡いたします。

※懇親会にご参加さえる方は、懇親会参加費として一律1人1,000円をお願いいたします。
当日現金でお支払いください。

プログラム(予定)

12:00
開場(受付開始)/オンライン配信開始
13:00前
事務局案内 中村良光(生協総合研究所 研究員/司会)
13:00~13:15
開会挨拶・解題 中嶋康博(東京大学大学院教授/生協総合研究所 理事長)
13:15~14:05
講演①「私たちの食生活と人・地球の健康」
飯山みゆき(国際農林水産業研究センター プログラムディレクター)
14:05~14:15
質疑応答
14:15~14:25
休憩
14:25~15:15
講演②「食料・農業・農村をめぐる情勢変化と今後の施策の方向~食料・農業・農村基本法の見直しに向けて」
杉中 淳(農林水産省 大臣官房総括審議官)
15:15~15:25
質疑応答
15:25~16:15
講演③「これからの『食のあり方』~地球と食卓をつないで」
下川 哲(早稲田大学 准教授)
16:15~16:25
質疑応答
16:25~16:40
休憩
16:40~17:40
パネルディスカッション「持続可能で健康的な食のあり方と生協の役割」
パネリスト 飯山みゆき/杉中 淳/下川 哲/河野康子(日本消費者協会 理事)
進行 藤田親継(生協総合研究所 専務理事)
17:40~17:45
閉会挨拶 藤田親継
18:00~19:30
懇親会
※敬称略

※当日のタイムスケジュールは、多少前後する可能性があります。また演題などは変更になる場合があります。

※懇親会会場はコモレ四谷 四谷タワー3階を予定しています。感染症拡大状況等によっては、懇親会の開催を中止する場合があります。

申込方法

下記URL(または右の2次元コード)の参加申込フォームよりお申込みください(10/23締切)。

QR

※開催後にオンデマンド配信を予定しております。オンデマンド配信ご希望の方もお申込みをしてください。

申込締切

2023年10月23日(月)

※来場参加は先着100名様とさせていただきますので、来場参加をご希望の場合はお早目のお申込みをお願いいたします。

招待URL送信 2023年10月25日(水)

お問合せ

公益財団法人 生協総合研究所 石川弥生、茂木夏子
TEL:03-5216-6025 E-mail:ccij@jccu.coop