研究活動

第22回全国研究集会が開催されました

 今回の全国研究集会は「東日本大震災2年目の支援課題―生活の協同と地域の連携―」をテーマとして明治大学において開催され,165名のご参加を頂きました。
 大震災後2年目の支援課題として,水産業復興,福島復興,生活復興の3つの柱を立て,民間組織としてできること,生活協同組合としてできることを考え,討議する場としました。
 前半では,高成田享氏(仙台大学教授)「震災復興・水産業再建と市民参加の論点」,加藤司氏(大阪市立大学教授)「三陸地域再建に向けた地域商業と地域ブランド形成の課題」,清水修二氏(福島大学教授)「原子力被災地ふくしま復興の課題―ウクライナ,ベラルーシの経験から」の3講演から震災復興支援の基本を学びました。
 後半は,パネルディスカッションの前に生活復興について東北被災3県の生協(いわて生協,みやぎ生協,福島県生協連)から,それぞれ状況報告をいただきました。次いで座長の関英昭氏(青山学院大学名誉教授)のコメントをいただいた後,行政や諸団体との連携の課題や,安心してくらせる地域社会づくりに向けた今後の取り組みの課題をめぐって論議をおこないました。

 研究集会の報告は,『生活協同組合研究』2013年1月号に掲載されています。合わせてご覧下さい。

主なプログラム
開会挨拶 生源寺 眞一(生協総合研究所理事長、名古屋大学大学院教授)
講演① 「震災復興・水産業再建と、市民参加の論点」
高成田 享(仙台大学教授)
講演② 「三陸地域再建に向けた地域商業と地域ブランド形成の課題」
加藤 司(大阪市立大学教授)
講演③ 「原子力被災地ふくしま復興の課題―ウクライナ、ベラルーシの経験から」
清水 修二(福島大学教授)
パネル報告 テーマ「大震災2年目の状況―被災地3県生協からの報告」
金子成子(いわて生活協同組合組織本部長・常勤理事)
小澤義春(みやぎ生活協同組合 生活文化部長)
佐藤一夫(福島県生活協同組合連合会 専務理事)
パネルディスカッション
  テーマ「大震災2年目、生活の復興へ
―被災者・避難者支援の継続と、安心してくらせる地域社会づくりのために
生協・諸団体の連携でできることとは」
【モデレーター】  関 英昭(青山学院大学名誉教授)
【パネリスト】  金子成子(いわて生協)、小澤義春(みやぎ生協)、佐藤一夫(福島県生協)  
閉会挨拶 芳賀唯史(生協総合研究所専務理事)