第20回全国研究集会が開催されました
2010年度の全国研究集会は、「経済危機とくらし―生協の理念と地域社会との協働―」をテーマとして明治大学において開催され、266名のご参加を頂きました。
本年度は,2009年度設置の「経済危機とくらし研究会」の成果をふまえ,経済危機を乗り越え,将来を展望する制度設計について研究者から問題提起をいただくとともに,地域社会と協働して経済的・社会的な発展を目指す3つの生協の事例を取り上げ,そこから見えてくる今後のあり方を検討しました。
経済危機が長期化する中,その構造的な要因は何か,持続可能な社会保障制度を担保する施策とは何か,そして地域の活性化に求められているものは何か,最先端のご報告を頂きました。これらの問題提起を踏まえつつ,地域社会との協働をどのように実現しているのか,生協の実践を生き生きとご報告頂きました。
研究集会の報告は,『生活協同組合研究』2011年1月号に掲載される予定です。合わせてご覧下さい。
主なプログラム
- 講演1「分かち合いの経済学と希望の構想」
神野直彦氏(東京大学名誉教授) - 講演2「参加保障とアクティベーション」
宮本太郎氏(北海道大学大学院法学研究科教授) - 講演3「地域経済活性化と雇用創出」
橘川武郎氏(一橋大学大学院商学研究科教授) - 講演のまとめとパネルディスカッションに向けて
大沢真理氏(東京大学社会科学研究所教授) - パネルディスカッション
テーマ「地域社会との協働に生協の理念をどう生かすか」
【パネリスト】
上田正氏(消費者信用生活協同組合専務理事),吉田洋一氏(コープさっぽろ執行役員),
佐藤利昭氏(さいたまコープ理事長)
【コーディネーター】
芳賀唯史(当研究所専務理事)