海外報告
2017年 ICA国際協同組合研究会議参加報告【栗本 昭】

海外主張の課題と目的

ICA国際協同組合研究会議への参加

日程・訪問地

2017年6月20日~23日 イギリス・スコットランド(スターリング大学)

報告

ICA国際協同組合研究会議への参加 (6月20日~23日)

 ICA調査委員会が主催する2017年の国際協同組合研究会議は「包摂し、協働する、責任ある事業の開発:協同組合の理論、政策と実践」をテーマとして、6月20日~23日にイギリス・スターリングで開催された。参加者は200人を超え、過半数はヨーロッパからの参加者であったが、日本から2名、韓国からは10名ほどの研究者が参加した。開会セッションではスコットランド政府の文部次官による歓迎の挨拶に続いて、ICA調査委員会の6人のリーダーによるパネル討論が行われ、栗本理事は「協同組合研究の過去・現在・未来」について報告した。さらに、イギリス協同組合連合会のエド・メーヨ専務の報告、スコットランドの協同組合の動向に関する報告、クロード・メナール氏(パリ大学)の基調講演「取引コスト理論から見た協同組合」が行われた。同時並行の分科会として6つの時間帯で26のセッションが行われ、それぞれ3~5本の論文が発表された。栗本理事は「生協法および農協法の改正と協同組合のアイデンティティへのインパクト」および「社会政策の転換と医療生協の対応」、近本研究員は「福祉レジームと家族構造の大転換における生協の福祉事業とサードセクター組織との関係」という論文を発表した。