常設研究会 ― 社会参加とネットワークに関する研究会 第4回報告 ―
- ○ 開催日時
- 2022年11月30日(水)13:00~16:30
- ○ 開催会場
- オンライン開催
- ○ 参 加 者
- 4名(委員3名、事務局1名)
テーマ・概要
第4回研究会では、これまでの研究会に引き続き、2022年度末に実施予定のアンケート調査(インターネットモニター調査)に入れる設問案について、全体討議を行った。
既存調査として、内閣官房「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(人々のつながりに関する基礎調査)」(2021年)や、国立社会保障・人口問題研究所「生活と支え合いに関する調査」(2017年)、ISSP「社会的ネットワークと社会的資源」(2017年)などを参考にしつつ、本研究会のオリジナルの設問をどのように設計するのかについて討議を行った。
その結果、調査票の中に、対面での人と人とのつながりやコミュニケーションの様相を捉えるための設問を設計するほか、コロナ禍でその頻度が急増したと考えられるオンラインでのつながりやコミュニケーションの様相についても、既存調査よりも更に仔細に捉えるような設問を設計することとなった。また、回答者が他者とコミュニケーションをとる際に、対面志向なのか、オンライン志向なのかといった志向性についても尋ねることとなった。
また、研究会の中では、本研究会の2年目以降の計画についても簡単に検討した。1年目は、現在、検討中のアンケート調査を実施し、「どのような人が孤立・孤独になりやすいのか」という実態を解明する。2年目以降は、アンケート調査で得られた知見をもとに、孤独・孤立という課題を解決するために、社会を(あるいは地域を)どのようにデザインすべきか、そのデザインに生協がどのように貢献できるのか(あるいは既に貢献しているのか)、といったコミュニティ・デザインの方法について、インタビュー調査や事例調査を実施する見込みとなった。
なお、次回の研究会までのタスクとして、全体討議で出された意見をもとに、更に、設問案を精査することとなった。ちなみに、本調査の設計に関連して、「孤立・孤独」という社会課題について調査を実施したり、対策を検討している関連部署(具体的には、日本生協連社地部、特定非営利活動法人消費者スマイル基金、全国消団連)の各所にヒアリングをさせていただき、参考にさせていただいている。
次回(第5回研究会)は、12月27日(火)14時~17時に、対面(早稲田大学)で実施する予定。