研究活動

常設研究会 ― 社会的連帯経済研究会 第20回報告 ―

○ 開催日時
2025年9月12日(金)15:00~18:05
○ 開催会場
主婦会館プラザエフ5階会議室(オンライン併用開催)
○ 参 加 者
11名 (委員6名、オブザーバー4名、事務局1名)

テーマ・概要

 はじめに、前回の報告の振り返りで、丸山茂樹氏からGSEF(世界社会的連帯経済フォーラム)のこれまでと、RIPESS(社会的連帯経済推進大陸間ネットワーク)や国連(UN)、ILOとの関係の深化、そして今秋に開催されるボルドー大会で日本から報告される3者が紹介された。
 主報告は、富沢賢治氏より「社会的連帯経済におけるブエン・ビビールの意味」という表題で、近い将来に氏が刊行を予定する『社会的連帯経済――SDGsの経済学』について紹介された。「共鳴」などを背景としつつ、ブエン・ビビール経済が「連帯と互酬性、環境の持続可能性と民主主義に立脚した経済」であること、社会的連帯経済が「経済を自然の中に埋めこむ」という課題に挑戦するものと提示した。その上で社会的連帯経済が、公共、民間、混合、コミュニティ、アソシエーション、協同組合、家族などの多様な経済形態を考慮し、すべての生産部門を連携させる枠組みであること、公平性の基準に則った富の再配分と所得分配ならびに経済資源へのアクセスの民主化が基本原則であることも示され、意見交換がなされた。

 次回開催は、2025年11月に開催を予定することとなったが、確定の日程はこれからとなる。