研究活動

常設研究会 ― 社会的連帯経済研究会 第19回報告 ―

○ 開催日時
2025年6月30日(月)15:00~18:15
○ 開催会場
主婦会館プラザエフ5階会議室(オンライン併用開催)
○ 参 加 者
12名(委員7名、オブザーバー4名、事務局1名)

テーマ・概要

 はじめに、前回の報告の振り返りで、北島健一氏が社会的連帯経済(ESS, SSE)のアプローチにあたって、前回の紹介に加え、P.ルルーからC.ジード、H.デロッシュというフランス系の潮流や、道徳的経済を提示したE.P.トンプソンの道徳的経済などの重要性が提示された。そして連帯の意味するものやその系譜などの論議となった。
 主報告は、丸山茂樹氏からGSEF(世界ESSフォーラム)の成立とこれまでの大会開催について包括的に紹介された。2013年、韓国のソウル市の熱意と貢献によって翌年を含め2回の大会開催とGSEFの設立、2016年モンレアル大会での少数民族と女性・若者に対する配慮とRIPESS(社会的連帯経済推進大陸間ネットワーク)との関係の深化、2018年ビルバオ大会、2023年セネガル・ダカール大会などの要点と、今秋に開催されるボルドー大会の予定が紹介された。質疑では、ソウルからボルドーに事務局が移転したことについて、予算について、日本の自治体がESSに極めて関心の低い点について、国際的にもGSEFとの関わりの濃淡が分かれる点について、ICAとの関係性についてなどの意見交換がなされた。

 次回開催は、2025年9月12日(金)を予定、富沢賢治氏が話題提供をすることとなった。