研究活動

常設研究会 ― 大学生の読書を考える研究会 第1回報告 ―

○ 開催日時
2019年7月24日(水)14:00~17:30
○ 開催会場
プラザエフ4階 マドレーヌ
○ 参加者
8名(講師1名、委員5名、事務局2名)
テーマ
報 告:
山本慎一氏(岩波書店 ジュニア新書編集長)
テーマ:
「中高生・大学生と新書の読書について」
概要

 本研究会は、昨年度の『生活協同組合研究』2018年2月号「本を読まない大学生」の特集、および公開研究会(大学生の読書を考える、2018年11月30日開催)での議論をうけて、大学生の読書をめぐる問題をより多角的により深く考えていこうという主旨で、今年度新たに設置された研究会です。

報告の要旨

 第1回目の研究会では、山本慎一氏(岩波書店 ジュニア新書編集長)をゲストスピーカーとしてお招きし、「中高生・大学生と新書の読書について」報告いただきました。同氏による高校生の調査では「新書を読んだことがない」51%、「新書を知らない」42%、新書を読む目的は「授業の課題」51%、「興味・関心から」37%という結果が出た。新書の読書には学校の影響が大きい、という結論が報告されました。

 5名の委員からは、それぞれ大学生の読書をめぐる問題意識や情報の提供が行われ、それに基づいて、活発な議論を行いました。大学生の読書状況だけに目を向け、それだけを問題にするのではなく、大学教育や学術・研究など「知」の動向、出版業界の動向、社会状況の変化などにも目を向けそこからの影響や何が問題となっているかを考えていくことが大事である、ということが議論されました。

 さらに、10月12日(土)名古屋で開催する「公開研究会」開催企画についても検討しました。また研究成果については、公開研究会での報告をはじめ、生協総合研究所の刊行物に論稿を掲載していくことを予定しています。