常設研究会 ― 第2次2050研究会 第12回報告 ―
- ○ 開催日時
- 2018年3月9日(金)10:00~12:00
- ○ 開催会場
- プラザエフ5階会議室
- ○ 参加者
- 9名(委員5名、識者3名、事務局1名)
テーマ
- 報告
- 「第2次2050研究会研究成果報告」
- 報告
- 「第2次2050研究会における単行本刊行について」
- 報告
- 「第28回(2018年度)全国研究集会の開催企画(修正)」
ディスカッション
概要
1.第2次2050研究会研究成果報告
- 第2次2050研究会のまとめである「2050年-地域生協ミッション・ビジョンの提言」「生活協同組合研究2018年1月号」を若林座長、小方委員より報告した。
2.第2次2050研究会における単行本刊行について
- 事務局より第2次2050研究会の成果をまとめた単行本を9月に刊行する企画および出版社との交渉状況を報告した。
3.第28回(2018年度)全国研究集会の開催企画(修正)
- 事務局より28回全国研究会の企画について、前回の内容を一部修正し地域生協の理事がパネリストとして参加することとした開催企画を報告した。
4.ディスカッション
- 2050研究会委員、第2次2050研究会の委員から研究会のまとめについて意見や近況などを発言していただき、意見交換を行った。
- 樋口氏からは「前回の研究会で骨子となる調査がしたかったが、今回は調査や分析ができた点は良かった。」「家族の個人化が進み、地縁・血縁が弱まり、都市部だけでなく農村でも孤立が進んでいる。新しいコミュニティ、排除の無いコミュニティを作らなくてはいけない。」「地域包括ケアで協議体への生協の参加はどのような状況なのだろうか」といった意見が出された。
- 松田氏からは「居場所サミットを世田谷で開催した。高齢者、子育て、若者など多くの人が参加した」「地域の防災活動の委託を受け他団体から食材の支援も受けて炊き出し等を行い好評だった。今回は繫がりがなく生協の支援は依頼できなかったが、今後関係ができると良い。」等の意見が出された。
- 白鳥氏からは「ユニクロの店舗の中には子育てサロンを行っているケースがある。地域密着へシフトする動きかもしれない。」「移動店舗とくし丸を取材したが都市部でもニーズがあり単行本でも取り上げたい」等の意見が出された。
- 藤井氏からは「基本的な哲学がまとめられた点は良い。」「研究誌3月号で『外部要因についての切り口が弱い』との指摘がされており今後の課題ではある。」「藤沢市の地域の縁側という居場所に行ってみたがほとんど女性で中に入れなかった。」等の意見がだされた。
- 最後に若林座長から「AI等の外部環境変化は様々考えられるが変化に対しては必ずなんらかの対応がとられ複雑であり都度見極めが必要であるが、地域は私たちの頑張りで変えることができる。」「『集いの館』と異なりミッション・ビジョンは難しい面があったが、皆さんの努力もありたたき台としてまとめることができた。こういった研究はある意味でたたかれるための材料を提供することに意義がある。」とのまとめの発言があり研究会は終了した。