研究活動

常設研究会 ― 生協共済研究会(第18期) 第1回報告 ―

○ 開催日時
2023年5月19日(金)15:00~17:30
○ 開催会場
プラザエフ5階 会議室(オンライン併用)
○ 参 加 者
34名(委員6名、オブザーバー20名、事務局・講師8名)

テーマ

  1. 団体報告「コープ共済連 2022年度事業概況について
    ~新型コロナウイルス対応総括および共済中計2025含めて~」
    報告者:淺田佳則氏(コープ共済連 渉外・広報部 部長)
  2. 外部報告「JCSI調査結果【生命保険部門】について」
    報告者:浅野太郎氏(日本生産性本部 顧客価値創造センター)

概要

1.団体報告「コープ共済連 2022年度事業概況について~新型コロナウイルス対応総括および共済中計2025含めて~」

 コープ共済連 渉外・広報部 部長の淺田部長より「コープ共済連2022 年度事業概況~新型コロナウイルス対応および共済中計2025含めて~」について報告いただいた。

 2022年度事業概況については支払共済金が1528億円(うち新型コロナ関連810億円)と予算に対して大幅超過して当期損失金が241億円となったこと、新型コロナ対応では第2四半期における第7波の対応がピークとなったが北参道事務所における臨時体制を含めたコールセンターの増強や共済金請求のWEB受付等により乗り切ったこと、2022年度決算対応としては出資配当および割戻が見送られたこと等が報告された。また大学生協共済連事業の譲受が計画どおり実行されたなか学生総合共済の新規加入者が計画を上回る17万人となったこと、インターネット加入が増えていること、JCSIによる顧客満足度1位を獲得したこと等について報告された。

 共済中計2025については、当期間中に加入者数1000万人の達成を見込んでいること、地域生協と大学生協の連携を強化して、大学を卒業した後も新社会人コースに継続いただくとともに地域生協への加入を促進していくことを計画していること等が報告された。

2.外部報告「JCSI調査結果【生命保険部門】について」

 日本生産性本部 顧客価値創造センターの浅野太郎氏より、日本生産性本部およびサービス産業生産性協議会の概要について説明した後にJCSI調査の仕組みについて報告された。JCSI調査の特長は、業種を超えた顧客満足度の比較ができること、6指標(顧客期待、知覚品質、知覚価値、顧客満足、推奨意向、ロイヤルティ)により同業他社との比較が多面的にできること、中長期的な調査の実施により経年変化を把握できることである。調査方法は人口構成、所在地、性別等を考慮した2段階抽出法を採用して、各社のサービスを実際に利用した経験のある人(生命保険部門については保険金の支払を受けた人)を対象としている旨の説明があった。調査対象企業はアフラック、かんぽ生命、コープ共済、 こくみん共済 coop全労済、JA共済、住友生命、ソニー生命、第一生命、都道府県民共済、日本生命、明治安田生命、メットライフ生命の12社および団体。

 2022年度の調査結果として、顧客満足度1位は2年連続でコープ共済が獲得し、6指標のうちロイヤルティを除き1位となっているほか、時系列でみるとコロナの影響により2022年に他社が軒並み満足度を下げているなか、若干ながら満足度を向上させている旨が報告された。